Leitz / Leicaは昨年予告していた新しいLEITZ PRIMEレンズとLEITZ ZOOMを発表した。 PRIMEは11本のレンズのフルセットだが、ZOOMは25mmから125mmまでの焦点距離をカバーする2本のレンズだ。そして13本すべてのレンズがカラーマッチングされている。
LeitzとLeicaの社名については、混乱があるかもしれないが、基本的に同じ会社だ。Ernst Leitz Wetzlar GmbHとして設立され、1980年代にLeica(Leitz Camera)に変更された。
これがLeitzとLeicaのロゴが似ている理由だ。 2008年、CW SonderopticはLeitzブランドのシネレンズを開発、製造するために設立されたが、現在はErnst Leitz Wetzlar GmbHという社名になっている。では新しいプライムレンズとズームレンズを見てみよう。
Leitzは、LEITZ PRIMEという新しいプライムセットを導入した。これらはフルフレーム/ビスタビジョンセンサーをカバーし、カラーマッチングされている。またこれに加えLEITZ ZOOMと呼ばれるズームレンズも発表した。
LEITZ PRIME
Leitz / Leicaはシネレンズに関して高い評価を得ている。Summilux-C、Summicron-C、ThaliaとM 0.8プライムは同社のハイエンドのシネマレンズだ。そして今回、新しいPRIMEとZOOMが加わった。以下はその特徴。
- 18mmから180mmまでの11本のレンズセット
- T1.8
- PLまたはLPLマウントを選択可能
- Cooke / iおよびArri LDS-2データのサポート
- LEITZ ZOOMとカラーマッチング
- 最小限のブリージング
- 低歪率
- 色収差は目視できない
最短合焦距離を短くするために、新しく設計されたMacrolux 114アダプターが用意された。これは、従来のMacrolux 95と同様、+ 0.5、+ 1、および+ 2が選択できる。これらは複数装着可能で、同社は、色収差は全くないとしている。
LEITZ ZOOM
プライムレンズに加え、LEITZ ZOOMと呼ばれる2本の新しいシネズームレンズも導入された。1本は25〜75 mmの焦点距離をカバーし、もう1本は55 mm~125 mmまでの範囲をカバーする。以下は主な特徴。
- 25-55mm T2.8と55-125mm T2.8
- PLまたはLPLマウントを選択可能
- Cooke / iおよびArri LDS-2データのサポート
- LEITZ PRIMEとカラーマッチング
- ズーム全域でランピングがない
- 同焦点
- 最小限のブリージング
- 低歪率
- 色収差は目視できない
これら2本のズームレンズとプライムレンズセットの主な利点は、カラーマッチングが完全に行われていること。従って13本のレンズセットと考えることができるだろう。
価格と発売時期
発売時期はまだ発表されていない。また価格も未定だが、もちろん安価ではない。いずれにしてもハイエンドシネマレンズは通常高価だ。従ってこれらのレンズは個人所有よりもレンタルハウスが対象となるだろう。
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