GearEyeは、RFIDタグと小型のドングルやスマートフォンケースの形をしたトラッカーをベースにした機材追跡システムとしてクラウドファンディングに登録されていたが、2年経過した今も出荷されていない。2016年にクラウドファンディングキャンペーンが成功しているが、出荷に失敗した可能性がある。
GearEye は2016年11月にクラウドファンディングプロジェクトに登録した(記事はこちら)。 GearEyeは、RFID(Radio-Frequency Identification)タグで機材のトラッキングシステムを開発した。カメラやライトなど、撮影機材を管理するためのツールだ。
GearEyeのクラウドファンディングキャンペーンは大成功を収め、2016年11月1日から2016年12月30日までキャンペーンが続いた。出品者はKickstarterで60,000ドルの目標に対し558,069ドルを調達した。また Indiegogo では657,523 ドルを調達している。合わせると 1.2Mドルをわずかに上回る額だ。
RFIDステッカーとトラッカーは120ドルから600ドルで販売され、出荷予定日は2017年7月だった。
GearEyeの開発者たちは2017年春以来合計24回投稿し、投資者に説明しているようだ。内容には無線機器のFCC(Federal Communications Commission)テストに関することなどが含まれているとともに、デザインなどについての投稿が2019年5月19日にアップデートされている。
開発は続けられているようだが、この2年間であまり進展が無いように思える。今後どのような展開になるか分からないが、最終的に出荷されない可能性もある。その場合は、出資金は戻ってこないことも考えられる。
クラウドファンディングはプロジェクトの開発を支援するプラットフォームで、これは投資であり販売契約ではない。従って、そのリスクには注意する必要がある。詳しくはKickstarterの利用規約、特にセクション5「資金調達のしくみ」を参照いただきたい。残念ながら、すべての出品者が誠実であるとは限らず、仮にそうであっても、今回のように開発の最終段階で予期せぬ問題で頓挫する可能性がある。