GoProはFusion 360度カメラ用のパブリックベータファームウェア2.0をリリースし、5.8K 24pでのビデオ撮影を可能にした。
GoPro Fusionは、2017年後半に発売された全天球のビデオと写真が撮影できるカメラだ。従来は2つの広角レンズでタイムラプスとナイトモード含む25p/30pで5.2Kまでの360度撮影を可能にしていた。
5.8Kの全天球ビデオ撮影
今回発表されたパブリックベータ版では5.8K 24pでの球面ビデオ撮影が可能となっており、最終的にはこれをつなぎ合わせて5.6Kのビデオとなる。 GoProは24fpsをサポートすることにより、5.6Kでのタイムラプスモードを含め、映画やテレビ番組での使用も想定しているようだ。 また、タイムラプスモードとナイトモードではRAWで記録できるようにもなった(ただし5秒以上の間隔が必要)。これは写真を一括して編集するのに大きな利点となる。
GoPro Fusionの最新の仕様は以下のとおり。
- 5.8K / 24pの撮影(従来の5.2K 25 / 30pも可能)画像をステッチして5.6K映像を作成
- 5.6K / 24fpsタイムラプスビデオモード
- タイムラプスとナイトモードでRAW記録(5秒以上の間隔で)。
GoPro Fusion Studioのアップデート
さらに、Fusion Studioアプリケーションは、バージョン1.4ベータへのアップデートも行っており、これには5.6K / 24pビデオエクスポートのサポート、タイムラプスサブフォルダーのインポート、および手振れ補正の向上が含まれている。 なかでも前部と後部カメラで大きな露出差があっても、より良い画質でのステッチができるよう改善されたことは特筆できる。
Adobe Premiere Pro CCおよびAfter Effects CC用のGoPro VRプラグインも、最新バージョンのCC 2019に対応するよう更新された。
GoPro Fusionファームウェア2.0 BetaおよびFusion Studio 1.4 BetaはGoProのWebサイトでダウンロードできる。
新しい仕様での映像が、従来の映像と比べてどれほどよくなるか期待したい。ただ、GoProアプリのライブストリーミング、Insta360 One Xなどがサポートしているキーフレーム機能、あるいは共有機能についてはアップデートがなく、この点は不満が残る。
GoPro FusionはLCD画面に5.6K / 24pの表示がされるが、これは撮影する解像度ではなく処理後の解像度だろう。 GoProアプリは5.8K / 24pのファームウェアアップデートを認識しないので、アプリを含めて対応することを期待したい。
フジヤエービックのショップサイト
GoPro Fusion(CHDHZ-103-FW)