フォトキナ2016でGoProがドローンマーケットへの参入を発表した。4K対応のHERO5やHero Session 5などに対応する。
ここ数カ月、GoProから新製品の音沙汰が無かった。GoProと言えば、言うまでもなくスポーツカメラ分野のパイオニアだが、最近ではDJIやソニーの台頭を許している。JDIは独自でドローンやスタビライザー用のカメラを用意し、ソニーはアクションカムでスポーツカメラ自体のシェアを伸ばしている。
しかし、ここに来てGoProの反撃が始まった。一新した小型カメラHero5などの発表に加え、ドローンマーケットに進出したのだ。
GoPro HERO 5
新しくなったHero5は、全く新規に開発されており、多くの新機能を搭載している。Hero5は12メガピクセルのイメージャーを持ち、4K/30fps、1140p/80fps、1080p/120fpsで撮影できる。新しいGoProは水中ハウジングが不要。本体自体が10mの防水性能を持っているのだ。内蔵の手振れ補正機能、Wifi、Bluetooth、位置情報、音声コントロール(7言語)、そしてGoProクラウドへのオートアップロードなど多くの機能を装備している。2インチのタッチスクリーンパネルはシンプルなメニューで分かりやすい。更に、RAWとWDRフォトが標準装備されている。
- 音声コントロール
- 水中ハウジングは不要
- 外部マイク機能
- ハードウエア手振れ補正機能
- クラウドへの自動アップロード機能
価格は$399。(海外)
GoPro Session 5
Hero Sessin 5は更に小型のカメラだ。10メガピクセルのセンサーを持ち、4K/30fps、1440p/80fps、1080p/90fpsで収録可能。また、手振れ補正機能を持ち、音声コントロールも可能。更に10mまでの防水機能も持っている。
- 音声コントロール
- 4Kビデオ
- 1ボタンコントロール
- Wifi経由で、スマートフォンでモニタ可能
価格は$299。(海外)
GoPro Karma
GoProオリジナルのドローン。折り畳むと極めて小さくなり、バッグに収納できるのが優位点。ジンバルも付属しており、GoPro Hero5を搭載できる。
Karma is so much more than a drone – Nick Woodman, CEO of GoPro
10月23日発売で、価格は$799.Hero5が同梱されているパッケージは$1,099、Hero5 Sessinが同梱されているパッケージは$999。(海外)
GoPro Karma Grip
GoPro Karma GripはDJIのOsmoのようなジンバルスタビライザーで、カメラはGoPro Hero5を使用する。従来のGoPro装着アクセサリーが使えるので、現在持っているGoProをスタビライザーに付けて使用できる。単独でも販売されるが、Karmaドローンに同梱される。
GoPro PlusとQuik App Editing Software
GoProは新たに独自のクラウドサービスを開始し、GoProカメラから直接、自動アップロードができるようになる。
操作はiPhoneにマイクロSDカードを挿入して行い、Quik Keyで簡単に操作できる。映像はスマートフォンやタブレットにダウンロードされ、好みのBGMを選んで数回クリックすると、Quikアプリが勝手に編集してくれる。
クラウドサービスの費用は未定。
GoProのWebサイトはこちら(日本語)