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GoPro Kamara Gripレビュー ― Hero 5 Black用ジンバルスタビライザー

GoPro Kamara Gripレビュー ― Hero 5 Black用ジンバルスタビライザー

私はGoProカメラを第2世代以降使用していて、Hero3Hero4も持っている。(Hero4のレビュー記事はこちら このカメラは小さく、どこにでも取り付けることができるので、普通は考えられないようなアングルの映像も撮影することができる。しかしスタビライザーションは常に頭を悩ます問題だった。Part 1では Karma Gripについてのレビューをお届けする。

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The GoPro Karma Grip

GoProカメラは、画質はよく、フレームレートも十分なのだが、マウンテンバイクで走った後やスキーのあとで家に帰って映像を見ると、いつもがっかりしてしまうことが多い。殆どの映像はブレが酷くて使えないが、わずかのカットは編集時にPremiere Proのワープスタビライザーで補正して、なんとか使っている。そこで、GoProカメラ用に開発されたジンバルを紹介したい。ただ、これまでいろいろな中国製ジンバルのオンラインレビューを見てきたが、納得できるものはあまり無かった。

しかし、2016年末にGoProから Karma Gripが発表され、これには心を動かされた。このジンバルはKarmaドローンにも付属しているが単独でも販売されており、GoPro(Hero4、Hero5とSessionカメラに対応)専用のジンバルだ。ジンバルからカメラの電源On/OffやStart/Stopもコントトールできる。

同時期にRemovuからRemuvu S1も発表された。これは防水処理されたGoPro用ジンバルで、Karna Gripに比べて、多くの機能が追加されている。(レビュー記事はこちら) さて、どちらを買うべきか?価格的にはほぼ同じだ。

結局 Karma Gripを買うことにした。そしてこの機会に古いカメラを全て売り、Hero5 Bkackを購入したのだ。

Karma Gripのテスト

自分の場合は、マウンテンバイクや犬に常に装着してテストしている。犬に関しては、犬目線で取り付けてみた。走り回る犬に取り付けるのは、スタビライザーのテストとしては最も過酷な方法ではないだろうか。犬に胴輪をつけ、それにGoProを取り付けている。

 

さて、そのビデオを見ていただきたい。 Karma Gripに取り付けたGoProの映像は極めて安定していることがお分かりになるだろうか。ただし、この方法は皆さんにはあまりお勧めしない。と言うのは、犬はハイテクデバイスであることなどお構いなく走り回るので、カメラはあちこちにぶつかるのだ。気が気でないので、これは数カットでやめにした。

フレームレートは60pで撮っている。理由はHero5 BlackのNDフィルターが無かったので、シャッタースピードを上げ、明るい環境で適正な露出を得ているためだ。もちろん、そのため多少カクカクした動きになっている。残念ながらVimeoは今のところ60pの動画をうまくハンドリングできていないようだ。ダウンロードしてオリジナルの画を見て評価することをお勧めしたい。

また、ビデオの後半ではチェストマウントを付けてマウンテンバイクを走らせているので、こちらの映像もご覧いただきたい。

このビデオにある通り、森の中を犬と走り回ったのだが、 Karma Gripは素晴らしい結果を残してくれた。もうこれ無しには撮影する気が起きないだろう。

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Karma Gripの良い点

  • 強力な手ぶれ補正
  • グリップのボタンでGoProを簡単にマウント可能(電源のOn/Offができ、他のボタンでRec On/Offができる)
  • 2時間バッテリー持続
  • 全てを収納できるケースが付属しているので、ケースから取り出してすぐに撮影できる

改善が望まれる点

  • Hero5 Blackのオーディオが Karma Gripに装着時、こもった感じになる
  • モーターの音が音声に記録されてしまう
  • 防水処理されていない。Hero5 Black自体は防水処理されている
  • 不具合
    • 時々グリップの電源ボタンを押してもHero5 Blackの電源が入らないことがある。この場合は、カメラをジンバルから一度取り外し、更にバッテリーを取り外し、もう一度ジンバルにマウントすると良い。
    • カメラがグリップと一緒に電源Offになるのはいいのだが、カメラのバッテリーが漏れていることがある。使おうと思ってグリップの電源を入れるとカメラの電源が無くなっている。グリップの電源でカメラが動作するが、カメラのバッテリーが完全になくなっていると、カメラは動作しない。更にカメラの電源が本当にOff になっているかを知る方法がない。
    • オーディオが全く記録されない場合がある。どうしてそうなるのか分からない。自分はHero5 Blackの新機能である”RAW”オーディオを常に使っており、各マイクの音が別のトラックに独立したWAVファイルで記録される。幸いにも、この音声ファイルは残っていた。いずれにしてもオーディオは鬼門だ。

まとめ

総じて文句のない製品だが、願わくば、ファームウエアで改良してほしい点がいくつかある。

その一つはオーディオのクオリティーの低さだ。GoProのソリューションは、まだ提供されていない。 Removuの製品では、この対策がされている。Hero4 Black Editionでは、カメラにワイヤレスマイクが用意されているのだ。これにより、オーディオの問題が解決されている。(Removu M1とA1)  Removu S1とGoProの組み合わせでは、かなり良くなっている。

GoPro Karma Grip

Part2では Karma Gripと Removu S1をサイドバイサイドで比較してみたいと思う。

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