GoProが好調な時期があり、大きなマーケットシェアを持っていた時期があったが、中国を中心とした安価なGoProのコピー商品や、スマートフォンの台頭、さらにはDJIや Karma Droneの失敗などで下降線をたどっていった。
しかし同社は、小売製品から、GoProウェブサイトを通じたニッチな直接販売ブランドへと変化したことで、再び上昇している。100万人のウェブサイト登録者には、新しいカメラの割引のほか、Mezcalフローティング偏光サングラス(79ドル)や、GoProとノートパソコンを収納できるウィークエンダーバックパック(129.99ドル)など、新しいライフスタイル製品が提供されている。GoPro.comからの今年の第1四半期の収益は、8,210万ドルで、総収益の40.3%を占め、224.5%の増加となった。
ウェブビジネスに移行
GoProはその他の特典として定額制クラウドサービスでGoProで撮影した映像を100%の品質で無制限にクラウドに保存できるほか、マウントやアクセサリー、ライフスタイルギアが最大50%オフになる。登録は無料で、Hero9 Blackのカメラセットが200ドル割引になる。
同社の復活の一端は、最近、カメラのIPをサードパーティの開発者に開放したことにある。GoProは2016年にも同様の試みを行い、GoPro製品を開発したい企業を支援するプログラムを発表した。今回の開発プログラムは「Open GoPro」と呼ばれ、Hero 9 Blackカメラをオープン化の対象とした。
Open GoPro
開発者は、Hero9 Blackの以下の機能にアクセスできる。
- ワイヤレス接続
- カメラのコマンドとコントロール
- カメラのステータス
- カメラのプレビュー
- SDカードメディアの確認と転送
2016年当時、開発はモバイルアプリを使って、GoProカメラに物理的に接続するか、無線で接続するデバイスを作ることでしか実現できなかった。当時の開発者には、BMW社の自動車用テレメトリーレコーダー、Fisher-Price社の子供向けNanny-cam、Timecode Systems社のタイムコードボックスSynchBac Proなどが参加していた。
2021年の開発者は以下の通り。
- Amazfitスマートウォッチ – Amazfitウォッチのタッチディスプレイを使用してGoProをワイヤレスでコントロール。
- Centurion Boats – ボートの舵取りコントロールスクリーンを使ってGoProをワイヤレスでコントロール。
- Orqa FPVゴーグル – OrqaのFPV.Connectアプリを使用して、FPVドローンに搭載されたGoProをワイヤレスで制御し、ゴーグルでカメラの状態を直接確認できる。
- Pixellot Sport broadcasting – GoProカメラをワイヤレスで制御し、Pixellotのモバイルプラットフォームでコンテンツの転送を管理。
- Sena Bluetooth®デバイス – Sena Communications 50Sおよび50Rヘッドセットの内蔵マイクを使用して、GoProを音声でコントロールする。
詳細については、GoPro.com/openGoProを参照いただきたい。