Juan Melara氏のビデオは、URSA Mini CinemaDNGをグレーディングする場合、ダイナミックレンジを最大限に活用し、より豊かな色を得るための有用な方法を提示している。
Blackmagic DesignのURSA Miniはダイナミックレンジが非常に優秀だが、CinemaDNGファイルのグレーディングがいまひとつの結果である場合がある。このチュートリアルでは、グレーディングの方法を見直し、これによりグレーディングプロセス全体を改善し、最終的なイメージが改善されることを目標としている。
基本的に、Juan Melara氏は、ダイナミックレンジの向上と豊かな色を再現するカーブを作成する方法を示しているが、これは従来のBMD Film Logよりもはるかにグレーディングに適したものだ。
最初の作例では、ハイライトでのクリッピング、色飛び、あるいはシャドウのディテールの欠落が目に付く。波形を見ればハイライトがクリッピングされていることを確認できるが、ハイライトを通常の方法、例えば露出やISOを下げることによって解決しようとすると、シャドウが抑制され、グレーディングの自由度が制限されてしまう。
ハイダイナミックレンジカメラで収録したRAW映像の場合は、このような現象(クリッピングや色飛び)は起こりにくいはずだ。しかし実際には、15ストップのダイナミックレンジを持つURSA Miniでも発生しており、奇妙な事実だ。
Juan氏はURSA Mini 4.6Kのフィルムカーブに原因があるとみている。彼の論理では、このカーブでは15ストップのダイナミックレンジ全体をサポートできないと仮定している。彼の解決策は、収録された映像を一旦リニアにデコードすることで、BMDのカーブをキャンセルしグレーディングの開始点を変更している。
Juan氏の簡略化された手法を見てみよう
詳細な情報は以下のビデオをご覧いただきたい。
このシンプルな手順だけででCinemaDNG画質を向上させることができるのだ。興味のあるCinemaDNGユーザーは、試してみてはいかがだろうか。
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