映画制作では、常に高速で信頼性の高いポータブルストレージソリューションが求められている。 G-Technologyは、新しいG-Speed Shuttleでこれを実現している。小型で柔軟な構成ができるので、映像制作には最適のドライブとなるだろう。
新しいG-Speed Shuttleは、大きさと重さが従来のXLバージョンの約半分となっている。4つのハードドライブエンクロージャーか、2つのHDDと2つのEVシリーズベイアダプターのいずれかを選択でき、ポータブルEVシリーズSSDまたは対応するカードリーダーモジュールを接続することができる。
G-Technology G-Speed Shuttle
従来のG-Speed Shuttle XLは有用なデバイスだが、懸念点もあった。その一つは最大96GBの容量が可能だが、8ベイRAIDもの大きな容量が本当に必要か、ということだ。プロフェッショナルDITならそのような可能性もあるかもしれないが、そうでないユーザーには大きすぎる場合もあった。
G-Technologyもおそらく同じ結論に至ったのかもしれないが、小さなバージョンのG-Speed Shuttleを発表した。 XLから4つのベイを省き、約半分のコンパクトで軽量な筐体が実現した。XLバージョンが高さ39.9 cm、重さ14.5 kgであるのに対し、G-Speed Shuttleは高さが26.7センチ、重さは7.3 kgだ。
詳しくは下記のビデオを見て欲しい。
G-Speed ShuttleはXLよりもはるかにポータビリティーが高いが、機能的には変わらない。 RAID 5を標準装備(EVベイアダプター・バージョンを選択するとRAID 0も可能)しており、ハードウェアRAIDレベル1および10もサポートしている。RAIDレベルについては、こちらのWikipediaに説明があるので、必要なら参考いただきたい。G-Speed Shuttleは、フルサイズのHDDを4個搭載した場合合計容量が最大48TBとなるが、HDD 2台とEVシリーズベイアダプターを2つ組み合わせることもできる。G-Speed Shuttle のカードリーダーはRED MINI-MAGやCFast 2.0など、さまざまなメディアに対応してる。
EVシリーズSSDのベイを追加することもできる。2ベイRAID、1ベイのポータブルドライブ、1ベイのカードリーダーを組み合わせることも可能。カードリーダーにセットしたメディアからファイルを読み込み、RAIDとSSDの両方にコピーすることもできる。 SSDはポストプロダクションで使用し、RAIDで安全にバックアップし、カードリーダーで次のメディアを読み込むことができる。
主な仕様
G-Speed Shuttle は4ベイのHDD構成の場合、4つの12TB 7200RPMドライブを使用して最大48TBのストレージを構成することができ、最高1MB / sの転送速度を提供する。 EVシリーズのベイアダプターを選択した場合は、最大容量は24TBとなり、転送速度は最大500MB / sに低下する。ユニットには2系統のThunderbolt 3ポートが装備されており、デイジーチェーン接続が可能。
G-Speed Shuttleは非常に高速のため、複数の4Kストリームを編集したり、ラップトップで8Kを編集することも可能だ。ユニットの上面にハンドグリップが用意されているため、持ち運びにも便利だが、電源コンセントは必要だ。
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