Gudsen はMOZA シリーズで有名なジンバルメーカーだが、フォトキナ2018でMOZA Air 2と MOZA Air Xを発表した。 MOZA Air 2は、一般的なシングルハンドスタイルのジンバル。一方、MOZA Air Xは、更に耐荷重が高い、両手持ちにも対応できるジンバルだ。
MOZA Air 2の概要
MOZA Air 2は従来のMOZA Airにならい、最新のデザインと高い耐荷重、そして新機能を備えている。オリジナルのMOZA Airは、一般的な片手持ちジンバルのスタイルで設計され、3.2kgの耐荷重だった。今回発表されたMOZA Air 2は0.3kgから4.2 kgの耐荷重を持つ。ジンバルは、DJI Ronin-Sと同様の角度でロールモーターを配置し、カメラの背面モニターが見やすいようになっている。重量はバッテリーを含めてもわずか1.6kgと軽く、これはDJI Ronin-Sよりも重量対耐荷重比が優れている。もちろんこれは単に仕様だけの話で、テストしてみる必要がある。 MOZA Air 2は、ソニーFS5クラスの大型カメラを含め、キヤノン1DX MarkII、ブラックマジックデザイン Cinema Cameraなどに対応する。
MOZA Air 2はグリップにトリガー、フォーカスホイール、ジョイスティック、LCDディスプレイ、2つのボタン、4方向ダイヤル、およびレコードボタンがあり様々な操作が可能。 また、トリガーの少し上にミニロゼットアタッチメントが付いている。更にグリップ底面には1/4 “-20と 3/8″の2本のネジがあり、三脚などに固定する事もできる。カメラ用にマンフロット対応のクイックリリースプレートが用意されている。
バッテリー持続時間は14時間で、動作中でもUSBを介して充電することができる。さらに、MOZA Air 2には3系統のUSB電源コンセントが装備されている。充電時間は約5時間。
ソフトウェアでは、全軸から単軸、2軸の組み合わせ、オールロックの8つの追従モードをサポートしている。クイックホイップパン用の「スポーツギアモード」とズーム機能を持つ360°ロール、そしてモーションタイムラプスのように見えるいわゆる「インセプションモード」がある。 既に販売されている同社のMOZA iFocusやWireless Thumb Controllerなどのアクセサリーも全て使用できる。
MOZA Air Xの概要
MOZA Air Xは、Zhiyun Crane 3 LABやWEEBILL LABと同様、通常の片手持ちでも、Roninのような両手持ちでも使用できる。フレキシブルな使い方ができる上、高い耐荷重を実現している。2019年第1四半期に発売予定で、下は主な仕様。
- 耐荷重:6.0kg
- 重量:1.4kg(カーボンファイバー製)
- 着脱可能なコントローラーで、最大100mまでワイヤレスで使用可能
- 疑似モーションコントロール
- USB-Cでの電源入出力
- Bluetooth 5.0、無線LAN、2.4Ghzワイヤレス
- モード:タイムラプス、ハイパーラプス、モーションタイムラプス、Vertigo(めまい)ショット、インセプションモード、スポーツギアモード
しかし、最も興味深いのはボディデザインだろう。両手持ちデザインでかつ、MOZA Air 2やDJI Ronin-Sのように片手持ちも可能だ。グリップは、様々な形状にセットすることができ、状況に合わせて持ち方を変えることができる。ジンバルを地面に下ろす場合は、三脚のようにすることができる。さらに、メイングリップは180°回転させることができ、ハンドルが上に来るようにできる。
これにより、ジンバルを地面に置いたり、両手で持ったり、片手で使用したりなど、さまざまな使用形態が可能だ。また、本体は17インチ幅のパッケージに簡単に折り畳むことができ、持ち運びも楽だ。更に、MOZA Air Xのスライダアタッチメントを付けると、フルモーションコントロールができる。
MOZA Air Xは、中型のカメラに対応できるジンバルとして注目に値するだろう。