ハッセルブラッド(Hasselblad)が新しいファームウェアアップデートをリリースした。これにより、X1D II 50Cのモードホイールの専用カメラシンボルが有効になり、ビデオモードが追加された。
新しくリリースされたファームウェア1.2.0アップデートは、ハッセルブラッドの2つのモデル、X1D II 50Cと907Xスペシャルエディションに対応している。どちらも、16ビットカラーで14stopのダイナミックレンジを備えた同じ50MP 43.8 x 32.9mm CMOSセンサーを搭載している。残念ながら、このファームウェアアップデートは同社のHシリーズカメラには対応していない。
ファームウェアアップデート
機能の点では、ビデオモードが有効になった点が見逃せない。サどちらのカメラもビデオモードを備えているが、正直なところ、物足りない。解像度は2.7K(2720 x 1530)またはHD(1920 x 1080)に制限され、フレームレートとカラーサブサンプリングは、4:2:0 8ビットカラーで29.97fpsに留まる。
センサーの全領域がビデオの撮影に使用されているかどうか、あるいははウィンドウモードで動作しているかどうかは、検証する必要がある。明らかなのは、ビデオを撮影するときに機能するのは手動モードだけで、フォーカスピーキングは利用できる。どちらのカメラにも、専用の3.5mmマイク入力およびヘッドフォン出力コネクタがある。ビデオの連続撮影時間は29:59分に制限されている。
ファームウェアには、写真に重点を置いたもの。
- フォーカスブラケット
- カメラ内イメージレーティング
- 露出ブラケットで2/3ストップを追加
- 拡張ホワイトバランスツール
- 自動ホワイトバランス
- EVF近接センサー設定(X1D II 50Cのみ)
- カスタムボタンオプションのリセット(X1D II 50Cのみ)
- 追加のカメラサポート
写真とビデオ
どちらのカメラも、静止画を対象としたカメラだ。ただし、ビデオに関連する機能が追加されているのは素晴らしいことだ。 2.7Kビデオ、特に4:2:0 8ビットカラーサブサンプリングが物足りないのは理解できるが、無いよりはましだろう。そのために別のビデオカメラを持ち運ぶ必要がなく、必要に応じてビデオが撮影できる。ただし、大きなラージフォーマットセンサーでの画質が実際にどれほど優れているかはまだわからない。
今後ビデオ機能が充実されていくだろう。しかし、このカメラはハイエンドの写真向けに設計されているので、最先端のビデオ機能を期待するのは難しいかもしれない。
1.2.0ファームウェアアップデートはこちらから無料でダウンロードできる。
アップデート機能の詳細(英語): Full rundown of features