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スマートフォンはカメラに取って代わったか?アニメーションインフォグラフィック

スマートフォンはカメラに取って代わったか?アニメーションインフォグラフィック

現代の写真事情は、25年前とは大きく様変わりしている。2000年頃までは、写真はもっぱらアナログメディアだった。「デジタル写真」は存在したが、現在のような認識ではなかった。しかし、技術が進歩するにつれて、デジタルカメラはフィルム写真に劣らない画像を提供できるようになっていった。そして今、誰もがいつでもカメラを持ち歩くようになった。毎年多くのカメラが発売されることからも分かるように 、今でもカメラを買う人がいるのは明らかだ。では、スマートフォンがこれほど普及しているのに、なぜ専用のカメラを購入するのだろうか?

テクノロジーの進歩は目覚ましく、スマートフォンであろうとなかろうとカメラにAIが搭載されることで、私たちは今、写真の新時代を迎えているのかもしれない。そのため、私たちがどこへ向かっているのかは分からないが、私たちがたどってきた道筋を振り返ってみるのは興味深いことだ。

スマートフォンによる影響

VisualCapitalist.comが公開した魅力的なインフォグラフィック・アニメーションは、1951年から2021年までの70年間のカメラの売上の伸びを示している。このグラフが私にとって魅力的なのは、必ずしも単なる販売数を表しているわけではないということだ。簡単に言えば、何年間でどれだけの人がカメラを買ったかを示しており、デジタルカメラが市場に導入されたときに売上が急増したことがわかる。しかし、これはカメラを買う人が増えたということのみを意味しているのではない。それは、技術の進歩によって写真がより身近なものになったということであり、それ以前にはなかった需要の増加を意味している。

Infographic by VisualCapitalist.com

2007年の初代iPhoneの発売以来、デジタルカメラの販売台数は減少していることがわかる。数学者でなくとも、スマートフォンにはカメラが搭載されているため、人々は専用のカメラを買わなくなったということが見て取れる。そしてこの10年ほどで、スマートフォンはデジタルカメラとほぼ同等の写真を撮ることができるようになった。しかし、それでもまだ疑問の答えにはなっていない。

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Screenshot of the infographic from VisualCapitalist.com from 1951-2021.

答えは簡単だ。スマートフォンは、様々な理由でカメラに取って代わった。カメラの売上は減少し、スマートフォンの売上は増加し続けている。誰かにに写真を撮ってくれと頼めば、スマートフォンを取り出して撮ってくれるだろう。つまり、スマートフォンが写真戦争に勝利したように見えるのだ。しかし、カメラの背後にある意図を考えてみると、もっと深刻な現実が見えてくる。

なぜ写真を撮るのか?

スマートフォンで撮影された写真を毎日何枚見ているだろうか?正確な数を特定するのは難しいが、ソーシャル・メディアで共有されているものを除けば、決して多くはないだろう。重要な写真撮影の場合は、スマートフォンで撮るとは思えない。結婚式で、スマートフォンを持って現れるような人を雇いたいとは思わないだろう。映画のポスターや商用写真にiPhoneは使わない(スティーブン・ソダーバーグなら別かもしれないが)。息子が生まれたとき、スマートフォンで多くの写真を撮ったが、壁に額装された写真は1枚もない。

fujifilm xt-5 digital mirrorless camera
The Fujifilm XT-3 Digital Mirrorless Camera. Source: Furkan Elveren via Pexels.com.

私が言いたいのは、2000年代のデジタルカメラブームが、カジュアルフォトグラファーという新しい市場を生み出したということだ。自分の子供の写真を、二度と見ることはないだろうと思うほどたくさん撮る人たちだ(これもまた、私は罪を犯している。) あるいは、食べ物やペットや日常生活の写真をソーシャルメディアに投稿し、その後忘れてしまうかもしれない。かつて写真とは、永遠に残るイメージを撮ることだった。多くの人にとってそれは今も変わらないが、今では何か面白いものを見つけたときに共有したり、冷蔵庫の中身の写真を食料品の買い物中の配偶者に送ったりすることも一般的になっている。思い出というよりは、利便性のためのツールだ。実際、本当に良い写真を見るたびに、撮影者が “これは携帯で撮ったんだ “と言うと、私たちはいつも驚くことになる。

まとめ

つまり、このインフォグラフィックと写真への影響について考えるとき、私はこう答えるだろう。スマートフォンは何百万人もの人々の写真撮影の必要性に応えている。スマートフォンは写真を撮る新たな理由を作り出し、好きなものを好きな理由で撮ることを身近にした。かつては技術が必要だったフィルム現像の手間はもはやなく、デジタルカメラ以前のカメラを知らなかった新しい世代を含め、人々にとって写真は無くてはならないものになった。少なくとも、私はそう考えている。

Cover Image: Steve Johnson via Pexels.com.

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