HDMI 2.1仕様が最終的にリリースされた。 10KやダイナミックHDRなどの機能が追加されている。
コンシューマエレクトロニクスの主要92社のメーカーが参加するHDMI ForumはHDMI 2.1規格の最終仕様を発表した。
この新しいバージョンの中核となるのは、従来のHDMI 2.0の18Gbpsに比べ大幅に拡張された48Gbpsの帯域幅。この大きなデータ転送能力により、最大10Kの解像度の映像信号をも伝送できるようになる。
ダイナミック(動的)HDR
8K HDRはHDMI 2.1規格で可能になる。また、ダイナミック(動的)HDRの導入により、ビデオ信号の明るさ、コントラスト、ディテールなどの理想的な値をシーンごとに、あるいはフレーム単位で表示することができる。
より高い解像度とリフレッシュレートも可能になった。HDMI 2.1は8K/60Hzと4K/120Hzをサポーする。この機能により新しいゲームモードVRR(Variable Refresh Rate:可変リフレッシュレート)に対応、よりタイムラグの無い画面が実現できる。またクイックメディアスイッチングにより、コンテンツ変更時のブランキング期間を短くすることもできるようになった。しかし、我々映像制作者にとって興味深いのはこの新しい標準により更なる高解像度や高フレームレートが実現できる点で、今後2年間にカメラやレコーダーの性能にどのように影響するか注目されるところだ。
HDMI 2.1規格とともに導入された新規格のHDMIケーブルは広帯域に対応しながら、既存のHDMIコネクタータイプA、C、Dと同じ形状で下位互換性を保ち、既存の機器にも使用できる。
下図はHDMIの以前のバージョンとの比較。詳細はHDMIフォーラムのWebサイト(日本語)を参照願いたい。