Hedgeはチェックサム機能を備えたファイル転送ソフトウェアだが、このほどPostlabを買収した。
NAB 2019では新しいカメラ、アクセサリー、ガジェット、ソリューションなど、多くのものが発表されたが、この発表もその一つ。
HedgeがPostlabを買収した。Macユーザーなら、おそらくHedgeをご存じだろう。映像ファイルをバックアップするための簡単で速いファイル転送でバックアップソリューションを提供する。しかし、Postlabについてはあまり知られていないかもしれない。これはバージョン管理、ファイル共有、およびコメントでFinal Cut Pro Xのプロジェクトで簡単に共同作業できるオープンソースのアプリだ。どちらのアプリも使いやすく、強力な機能を持っている。
HedgeがPostlabを買収する意義
PostlabはJasper Siegers氏がFelipe Baez氏の支援を受けて開発したものだ。二人ともサイドビジネスとしてこれを行っていたが、買収後は二人ともHedgeでPostlabの開発を行っている。下はJasper Siegers氏のビデオ。
従来のPostlabユーザーにとって、これは素晴らしいニュースだろう。 Jasper氏とFelipe氏はHedgeに参加し、より多くの機能を追加する。いわゆるPostlab CloudでFCPXのサポートを強化し、設定を簡素化した。ただし、当然のことながら、Postlabの以前のオープンソースバージョンはクローズドソースになるため、もうダウンロードすることはできない。現在のオープンソースアプリは引き続き利用可能だが、これ以上更新されることはない。以下はJasper Siegers氏のコメント。
Postlabはオランダの非営利放送事業者によって資金提供されており、独自のサーバーの費用は一切必要なかったため、オープンソースでした。 Postlab Cloudではここが異なります。
Postlabは無料で使うことができるが、ユーザーは自身のサーバーインフラストラクチャーを動かさなければならなかった。しかもセットアッププロセスは少しトリッキーだった。 Postlab Cloudでこれははるかに簡単になる。さらに、Frame.ioとの統合、他のNLEやDAWのサポート、そしてプロキシワークフローなどの機能も開発中だ。下はHedge CEOのPaul Matthijs氏のメッセージ。
発売時期
HedgeファミリーとしてのPostlabの新バージョンは4月末に発売予定。下はFelipe Baez氏のコメント。
ここ数ヶ月間、コンシェルジュサービスとして4月末に発売予定の新しいプラットフォームを着実に構築してきました。今年の終わり頃には発売できる予定です。現在5人以上のユーザーからなるFCPXチームで検証中です。興味のある方は[email protected]にメールしてください。
最終的な一般向けバージョンは今年後半に公開される予定で,価格は未定。
簡単で効率的なポストプロダクションワークフローを構築することは、様々なユーザーにとって重要なことだ。 HedgeとPostlabは、高速で安全なオフロード、バックアップ、コラボレーションなどの日常業務にとって非常に魅力的なソリューションと言える。DaVinci ResolveのようなNLEのサポートも期待したいところだ。
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