Postlabは、 Avid Media Composerを正式にサポートし、プロの編集者のためのコラボレーション、クラウドベースのリモート編集を可能にする。このシステムは、既存のオンプレミスのAvid互換サーバーの拡張機能として機能し、膨大な先行投資なしに簡単に統合できる。
数年前にHedgeがPostlabを買収し、その後再出発したことや、Premiere Pro用のPostlabを紹介した。今回、Postlabが Avid Media Composerに対応した。
オランダに本拠地を置くHedgeは、同名のバックアップ・検証ソフトウェアを開発した会社として知られている。彼らの超高速アプリケーションは、現場のデジタルインジェスト技術者や、世界中のポストプロダクションを支援している。同社はデータを扱うことを専門としており、Postlabはその延長線上にあるクラウドだ。
詳細は省くが、Avidが映像の保存に使用している方法は、中央のサーバーを使いチームで作業する。しかし、遠隔地での作業にはいくつかの欠点がある。
リモートエディターのシステム上でローカルメディアを追跡することは、膨大な時間を要する。 現在の主な方法はRGS(リモートグラフィックスソフトウェア)システムだが、これにはリモートエディターが強力なインターネット接続を持っている必要があり、ラグがないわけではない。
Postlab for Media Composerは、クラウド上のAvid Nexisサーバーのように機能することで、Avidのリモート編集の問題を解決し、煩わしいアクセスゲートウェイや、RGSに伴う高遅延を解消する。
リモートエディターは遅い接続速度でも作業でき、ファイルをローカルに同期することもできる。
Hedgeの共同設立者兼CEOのPaul Matthijs氏は、Postlab for Media Composerは、必要とされている安全なリモート編集をわずかなコストで提供することで、施設のオンプレミス・ストレージへの投資を拡張する。施設にいるときと同じような素晴らしい体験を提供する、高速で安全なリモート編集と述べている。
Postlab for Media Composerのメリット
- 即時オンボーディング
- オンプレミスからクラウドへのシームレスな移行が可能。
- 軽量な接続での編集
- メディアファイルはプリフェッチされ、キャッシュされ、すぐに編集が可能。
- Postlabはエディターがメディアをローカルにキャッシュすることを可能にする
- 使い慣れたワークスペースとコラボレーション
- Postlabは、Nexisや従来のAvid NAS/SANストレージ・ワークフローの延長線上にある。
- Bin Locking機能を保持しているため、エディターがお互いの作業を上書きすることはない。
- 低いクラウドコスト
- Postlabは、「ゼロイグレス」料金ポリシーにより、クラウドのコストを削減する。
- スケーラビリティ
- 施設は基本的な月額料金を支払うだけで、わずか1日でユーザーを追加することができる。
- 必要に応じてストレージやユーザー数を増減できる。
Postlab for Media Composerは、すべての Avid Media Composer Ultimate エディターに対応している。既存のAvid NexisまたはNAS/SANを持たない施設は、代わりにPostlabの共有クラウド・ストレージであるDriveを使用できる。
私自身は、過去10年間の大半をリモートで作業してきたAvidエディターだ。その間、メディアを扱うのに想像できる限りの方法を使ってきた。RGS、配送用ドライブ、DropBox、BitTorrent Syncなど、工数、インターネット接続、ヒューマンエラーは常に要因となっていた。
Postlab for Media Composerは、Avidのリモート編集のボトルネックを解消する大きな一歩になると思われる。クライアントのサーバーとシームレスに連携することで、映像を自分のところに持ってくるための余分な時間のかかるステップを省くことができる。夜中の3時にアシスタントがオフラインのメディアを探して電話をかけてくることもなく、ただひたすら編集することができる。
Postlabは、Hedgeが提供する15日間の完全な機能を備えたトライアル版だ。
Postlab for Media Composerの詳細については、Hedgeのウェブサイトをご覧いただきたい。