Helium社の創設者であるBrandon Hoe氏がモバイルカメラマン向けのiPhpone用プロ仕様ケース、Helium Coreを構想したとき、最初から考える必要があると考えていた。
“Helium Core は、iPhoneをより優れた写真や映画制作ツールにしたいとの思いから生まれました。”
Helium Coreは、業界内外からのフィードバックを取り入れ、2年間研究開発とプロトタイピングを行った成果だ。その結果完成したこの製品は、プロ仕様のカメラリグを求めるモバイルビデオカメラマンに多くの可能性を提供する。
この製品に求められているのは、単に今までのようなiPhoneケースではないということだった。Helium Coreはあくまでもプロ用途に耐えうるものであり、以下の要素を兼ね備える製品であることが求められた。
- 高い信頼性
- 最短のセットアップ時間
- 高い精度
- 使い勝手の良さ
- シンプルなデザイン
- 耐久性の良さ
- 自由度の高いカスタマイズ
Brandon氏は、Helium CineのWebサイトで、如何にしてこれらを実現するかを述べている。以下に特に重要と思われる部分を列記する。
デザイン
実用性を追い求め、かつ美しいデザインを持つ製品は、多くあるものではない。
最高のもののみが持つプレミアム感や金属加工された筐体をまとうHelium Coreは、他のプラスチック製のものとは一線を画するものだ。
材質
Helium Coreは航空宇宙グレードの6061-T6アルミニウムで鋳造された2つのパーツから構成される。iPhoneを完全に保護するとともに、ボタンやスイッチへのアクセスも可能としている。
Brandon氏はこうも言っている。
「この金属は飛行機にも使われているもので、iPhone用のケースにはこれ以上のものはない」
即ち、軽量かつ丈夫なiPhoneケースなのだ。
使用感
Helium Coreはケースというよりシャシーのようなものだ。十分な肉厚の金属フレームには1/4”-20のネジ穴が切ってあり、アクセサリーをしっかり取り付けることができる。
これにより、ホットシューやマジックアームなど、ハンドヘルド撮影で使用する殆どのアクセサリーをマウントすることができる。また、三脚やスライダー、あるいはジンバルへiPhoneをマウントする事も容易にできる。
金属製なので強度は十分あり、プラスチック製のもののように、取り付けたアクセサリーが落ちてしまうというような心配は全く無い。
高精度のレンズマウント
Helium Coreはまた、一般的な37mmのレンズやそのアクセサリーを高精度でマウントすることができる。
これによりツァイスのExolens ProやMoondog Labのアナモルフィックアダプターのようなプレミアムレンズも使用することができる。
スマートフォンでのビデオ撮影の今後
Cinema5Dでは、今後更にスマートフォンカメラでの撮影に注目していく予定だ。スマートフォンカメラは年々高画質になり、専用のカメラの地位を脅かす存在になりつつある。今後の記事にご期待願いたい。
Helium CineのWebサイトはこちら。
Helium CoreのWebサイトはこちら。