ビデオとフィルム関連の製品がキックスターターに盛んに登録されている。カスタムビルドのカメラや最近ではSPUDポータブルモニターも話題になった。今回は、受賞経験もある照明器具のメーカー、Hiveが次世代の照明器具と謳う製品をクラウドファンディングしている。その照明器具、WASP100-Cを紹介しよう。
wasp 100-cは写真からシネマまで、主に音楽関係のステージで広く使われている。HiveはS.H.O.T(TM)というコントロールシステムを搭載するが、これは次の調整が可能。
- 輝度
- Hue
- 出力
- カラー
このS.H.O.T(TM)コントロールシステムと5個のLEDの組み合わせで、様々なカラーのルックを作りだすことができる。それは以前IBCでレポートしたARRI Skypanelのようなものだが、もっと小型で、コスト効率が良いものだ。
Hiveはユーザーが照明器具に求める多くの機能をパッケージングしており、キックスターターでは目標の$35,000を遥かに上回る、$300,000を15日で調達した。
wasp 100-cは100万通りのカラーを、ジェリーフィルターを使わず、輝度とHueによって作りだしており、それは一般的なDMXプロトコルやスマートフォンからコントロールできる。スマートフォンからのコントロールはDMXベースのコントロールよりも簡単で、このことからも、Hiveはハイエンドのユーザーだけでなく、ビデオやフィルムのユーザーも対象にしているようだ。
wasp 100-cは通常のVマウントとアントンバウアーマウントでバッテリーマウントに対応している。バッテリーの持続時間についての記述はないが、AC電源での駆動も可能。
色温度は1650K(キャンドルライト)から8000K(青空)まで調整可能で、これは同社のプラズライトよりも広い可変範囲だ。
wasp 100-cの主な機能
- 5個のLEDで100W
- 98CRI/97TLCI
- バイカラーではなく、OMNI Color により1650K~8000Kの色温度
- 0~100%の明るさ調整可能
- 108°の照明範囲
- DMXかスマートフォンでのコントロール
- 重量 26Kg
- Vマウント、アントンマウントでのバッテリーかACで駆動
- 多くのアクセサリーに対応
wasp 100-cは2017年春に出荷予定で、限定数の早期割引がある。($849から$200割引き)早期割引期間後は$899となるが、$4000のARRI Skypanelや$2000の Digital Sputnikに比べると、かなり魅力的だ。
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