Hollyland COSMO C1は、1000フィートの見通し距離と40msの低遅延を実現した新しいSDI/HDMIワイヤレスビデオ伝送システムだ。この種のデバイスとしては初めてUVC(USB Video Capture)をサポートし、USB-C経由で映像をコンピューターに直接ストリーミングすることができる。現在、899ドルで予約販売を行っている。
ワイヤレスビデオ伝送といえば、Hollyland Technologyがメジャーだ。「MARS」や「COSMO」シリーズは、その使いやすさとリーズナブルな価格設定で人気を博している。
今回発売された「COSMO C1」は、このワイヤレス伝送システムの最新モデルで、ライブストリーミングの新たな機能を搭載している。
COSMO C1の概要
Hollyland COSMO C1は、5.1〜5.8GHzの周波数帯で動作するSDI/HDMIワイヤレスビデオ伝送システム。
同社によると、見通し距離で最大1000ft(305m)の距離を40msの低遅延で伝送できる。モニタリングやフォーカシングには、もっと高価なゼロレイテンシーのシステムが理想的だが、ほとんどのユーザーや用途にはこのスペックで問題ないだろう。
COSMO C1には、HollylandのHEVO技術が搭載されており、AFH(Adaptive Frequency Hopping)によって強固な信号を確保している。0.001秒ごとに周波数を再スキャンすることで、干渉の多い環境下でも安定した伝送を実現している。これにより、ブラックスクリーン、フリッカー、グリッチなどの問題が発生しないようになっている。
なお、COSMO C1はMARSと異なり、スマートフォンやタブレットのWi-Fi経由で映像をモニターする機能はない。
業界初のUSB-Cによるダイレクトライブストリーミング機能
本製品の最大の革新点は、ワイヤレスライブストリーミング機能だ。ワイヤレス映像伝送システムとしては、業界で初めて「USBビデオキャプチャー(UVC)」技術を搭載している。
受信機「COSMO C1」とパソコンをUSB-Cで接続するだけで、映像を自動的に検出してダイレクトにライブ配信することができる。専用のキャプチャーカードがなくても、カメラからパソコンへワイヤレスでダイレクトに配信できるようになるのは大きなメリットだ。
TXとRXの概要
TXとRXは、HDMIとSDIの両接続端子を備え、最大60fpsの1080pビデオ入力に対応。さらに、TXにはSDI Loop-Outも搭載されている。
COSMO C1には、いくつかの電源供給方法とマウント方法がある。ユニットへの電力供給に関しては、ソニーのNP-Fスタイルのバッテリー、USB-Cケーブル、または付属のDC INアダプターから選ぶことができる。さらに、バッテリーが切れる20分前になると、LEDインジケーターが警告してくれるので、リスクを回避することができる。
TXとRXの両方にコールドシューマウントが装備されているので、ユニットを水平に設置することができる。さらに、垂直に設置したい場合は、各ユニットの底面にある1/4″-20のネジ穴を使って設置することができる。
同梱品
Hollyland COSMO C1の付属アクセサリー。
- 1x トランスミッター
- 1x レシーバー
- 4本のパンタグラフ
- 2x マッシュルームアンテナ
- コールドシューマウント
- マジックアーム
- USB-Cコンバーター
- DCアダプター
- 拡張アクセサリー
- ユーザーガイド
- 保証書
価格と発売時期
Hollyland COSMO C1は、多くの撮影環境で画像のモニタリングやフォーカスプルの優れたソリューションであり、さらにダイレクトライブストリーミングのための直感的で使いやすいデバイスという利点もある。
しかも、他の同社製品と同様に、手頃な価格で提供されている。899ドルで予約を開始している。