HollylandがCosmo M7 7″ワイヤレスモニターを発売
Hollylandは、オールインワンのワイヤレスモニター、Cosmo M7を発表した。これはワイヤレスレシーバーを内蔵した7インチのタッチスクリーンモニターで、ディレクター/クライアントモニターとして、あるいはフォーカスプーラーモニターとして使用できる。
Cosmo M7の主な機能
最近、SmallHD BoltシリーズやVaxis Storm Focusなどのワイヤレスモニターが多く発売されているが、Hollyland もCosmo M7を発売した。ワイヤレスレシーバーがモニターに内蔵されているため、コンパクトにまとまっている。モニターに電源を入れるだけで、カメラのワイヤレストランスミッターに自動的に接続される。ただし、現時点では、同社の送信機にのみ対応している。
Cosmo M7は、1920 x 1200の7インチディスプレイを備えている。画面の最大輝度は1500 Nits、視野角は178°で、屋外での使用に十分だ。大きさは19.2 cm x 12 cm x 2.5 cm(外部アンテナとバッテリー含まず)と非常にコンパクトで、重さもわずか750 g。
モニターの両側には、木製のハンドルが装着されており、持ちやすくなっている。また、ディスプレイの右側には、機能をアサインできる3つのボタンと1つのチャンネルボタンがある。
モニター機能
3つのボタンに、次のようなモニター機能をアサインすることができる。
- 偽色、ゼブラ、ヒストグラム、波形
- アスペクト比、オーディオメーター、画面回転
- 3D LUT
- ズーム、Pixel-to-Pixelズーム
- HV遅延、モノ/カラー表示
このようにCosmo M7には多くのモニター機能が搭載されている。
映像伝送
特筆できる機能は、1つのHollyland Cosmoトランスミッターから複数のCosmo M7レシーバーに映像を伝送できること。これにより、たとえば、監督とクライアントが同時にモニターすることができる。
Cosmo M7の最大伝送距離は182 mで、遅延がゼロに近いため、フォーカスプーラーでも使用できる。 Cosmo M7は5GHz帯域を使用し、最適なチャネルを自動的に選択するスマートチャネルスキャンを備えているため、信頼性が高く安定したワイヤレス伝送が可能。
Cosmo M7は、最大1080P で60fpsの映像を伝送できる。また、ARRI Alexa miniと使用すると、M7はスムースな再生ができる。
電源
Cosmo M7は、2つのソニー NP-Fバッテリーで駆動する。 Hollylandによると、2個のF970バッテリーで約3〜4時間稼働できる。現在、Vマウントやゴールドマウントのバッテリーは使用できない。ただし、外部バッテリーでCosmo M7に電力を供給したい場合は、パッケージに同梱されている2ピンのLemo-D-Tapケーブルで可能。 M7のバッテリーブラケットが期待される。
入出力ポートやボタンは無く、シンプルでわかりやすい操作が可能。
- 上部および側面に3つの1 / 4-20インチの取り付け穴を用意
- M7の上部に電源スイッチと電源インジケーター、およびメニュースクロールホイールと終了ボタンがある。
- ファームウェアのアップグレードとカスタム3D LUTのロード用にUSBポートを装備
- 3.5mmヘッドフォンジャック。
- フロントに2つのネックストラップホール。
価格と発売時期
Hollyland Cosmo M7は、2020年5月末に 2999ドルで発売予定。ハードケース、2つの木製ハンドル、ネックストラップ、サンフード、2ピンLemo-D-Tapケーブル、取り付けネジ、およびユーザーマニュアルが付属する。
なおSmallHD 703Boltモニターは4199ドルなので、お買い得感の高い7インチワイヤレスモニターだ。