新しいHPRC5200Rは、奇妙な、しかし非常に興味深いデザインを特徴とする大型ハードケースだ。実は、付属の「リュックサックキット」を使って、簡単に素早くバックパックに変身させることができる。大型で高価なカメラ機材を持ち運ぶのに便利なソリューションだ。
ハイパフォーマンスレジンケース(HPRC)は、頑丈で弾力性のあるキャリングソリューションのトップメーカー。数ヶ月前に、最も一般的なカメラモデルのための成形済みハードケースを含む、同社のREADYラインアップについて紹介した。
私自身、アウトドアや山で撮影をすることが多いので、高価な撮影機材を持ち運ぶことの難しさはよく理解している。特に歩いてしか行けないような場所では、バックパックが唯一の解決策になることがよくある。しかし、バックパックは必ずしも安全な選択ではない。
HPRC5200Rは、ハードケースとリュックサックの長所を融合させたハイブリッドデザインだ。以下に詳しく解説する。
HPRC5200Rはケースかバックパックか?
HPRC5200Rは、サイズが802×355×246.7mmと、かなり大きな保護ケースだ。内装が空のもの、キューブ状の発泡スチロールのもの、モジュール式の仕切りシステムの3つのオプションが用意されている。
この製品の特長は、簡単にバックパックに変身できること。同社によると、この変形を数秒で行えるハードケースは世界初で唯一とのことだ。
撮影場所まで足でしか行けない場合など、ハンズフリーでの操作が必要な場合に便利なソリューションになる。例えば、HPRC5200Rは、大型の望遠レンズやライトチューブ、あるいはハイエンドシネマカメラのフルパッケージも簡単に収納することができる。
バックパックキット
ケースをバックパックにするためには、付属の「リュックサックキット」をケース底面にネジ止めする必要がある。このソリューションには、ショルダーストラップ、プレート、バックレスト、ネジ、六角レンチが含まれている。
ただし、このケースは肩に背負うリュックとしては軽量ではない。実際、空のHPRC5200Rの重さは約5kg。これは、撮影地にハイエンドな機材を持ち込むための代償だ。
5200Rは、短辺に2つのハンドル、開口部側の中央に1つの大きなハンドルを装備している。このため、重い荷物を2人で持ち運ぶ際にも、お互いに助け合うことができる。
耐久性、耐水性、防水性
HPRCは、長年の経験と信頼性の高い製品を生み出すことに定評がある。HPRC5200Rには、その技術とノウハウのすべてが生かされている。
ケースは、機械的な弾力性を確保しつつ、しっかりとした保護性能を発揮する、耐性のあるポリプロピレンベースのコンパウンドで作られている。このため、ケースは落下や衝撃に耐えることができる。さらに、防塵、防砂、防酸の機能を備え、IP67の防水性能を有している。
さらに、不用意な開閉を防ぐ2段式のクロージングラッチ、TSAロックホールの金属仕上げ、空気圧を自動制御するバルブなど、細部にまでこだわっている。
価格と発売時期
HPRC5200Rは、メーカーサイトでの購入が可能。価格は空のケースで475.50ユーロから、スペースディバイダー付きの「セカンドスキン」オプションで758.50ユーロまでとなっている。
さらに、同社は品質に自信を持っているため、HPRC5200Rには生涯保証を付けている。さらに、カスタマイズのためのレーザー刻印も行っている。