以前にも記事に登場したが、「I’m Back」は会社の名前だ。この会社が作ったI’m Back MFを使用すると、古いフィルムの一眼レフカメラがデジタルカメラになる。 I’m Back MFはアナログ中判カメラ用のデジタルバック。MFは現在、生産が開始されている。
以前の記事で、アナログ35mm SLRカメラのオリジナルバージョンについてはこちらを参照いただきたい。この製品の開発者Samuel Mello Medeiros氏はPhotokina 2018でcinema5Dアワードを受賞している。
I’m Back MFとは?
古いアナログ中判一眼レフカメラ用のデジタルバックは新しいものではない。しかし、それらは非常に高価だ。I’m Back MFはそうではない。明らかに、プロ仕様のハイエンドバックほど高性能ではないが、それがまたユニークなセールスポイントでもある。高画質を望むなら、そもそもアナログカメラを使う意味はあまりないだろう。MFは手頃な価格でミディアムフォーマットのルックを再現したいカメラマン向けの製品だ。
また、MFはビデオの撮影にも適している。写真同様に、非常にユニークなルックで撮影ができる。
主な仕様
主な仕様は次のとおりだが、2020年6月頃に予定されている出荷までに変更される可能性はある。
- Sensor: 16MP CMOS Sensor Panasonic MN34112
- Processor: Sumplus v50M
- Picture System: Focusing screen
- Video Resolution: 6K 5760 x 3240 / 12fps // 4K 3840 x 2160/30 fps // 1920 x 1080p/ 60 fps // 1280 x 720p / 120 fps
- Video aspect: Focusing screen/Vintage
- Picture Size: (interpolate 20M, 24mp) real:16M 12M 10M 8M 5M 3M VGA
- Video Format: MOV
- Picture Format: JPG Color/Sepia/B&W & RAW
- Storage Capacity: Micro SD Max 128Gb
- USB Interface: USB TYPE-C
- Display: 2.0″capacitive touch screen
- ISO: 100 – 3200
- Auto White: yes
- Balance: yes
- Auto Eve: yes
- Picture ip: yes
- WIFI: yes
- Remote: yes (via mobile phone)
- Language EN FR ES PT DE IT CN RU JP
- Battery: F 750 7,8 v – lithium battery
- System requirements: Windows 2000/XP/Vista/Windows7, Mac os 10.3.6 and above
ソニーNP-Fスタイルのバッテリーで電力を供給し、wifiも搭載されている。またスマートフォンからMFを制御できる。以下の中判一眼レフに取り付けるためのアダプターがいくつか用意されている。
- Rolleiflex Automat
- Mamiya RB67 / Mamiya 645 / Mamiya C330
- Kiev 88
- Hasselblad 500 / SWC / 1000
- Bronica S /Bronica ETSsi
画像はすりガラスに投影され、MFの内蔵カメラがその画像を再撮する。
価格
I’m Back MFは現在生産中で、2020年6月に出荷できる予定。Indiegogoで予約注文も可能。Indiegogoでの価格は409ユーロです(通常価格から10%割引)。ミディアムフォーマットSLRの追加アダプターは、118ユーロ。
なお、これはクラウドファンディングプラットフォームなので、そのリスクには注意いただきたい。
最終的な製品は、Photokina 2020で、発表される。
サンプル写真
以下は、新しいI’m Back MFで撮影されたテストショット。ハッセルブラッド500cmと最初のプロトタイプのフォーカシングスクリーンを使用して撮影された。これはSamuel Mello Medeiros氏自身ももう一歩と述べており、別のものが良いとしている。
下はI’M BACK 35mm、Zenith 122、Helios 58mm f2,0 M6で撮影したミュージックビデオ。
リンク: Homepage | Indiegogo campaign