新しいInsta360 Nano Sが発表された。これはiPhone用の第2世代全方位 VRカメラだ。ビデオチャット、4Kビデオ撮影、マルチビュー撮影、FreeCaptureなどの機能を搭載している。
Insta360社は2014年に設立された全方位カメラの専門メーカー。先の記事でハイエンドの8K全方位カメラInsta360 Proも紹介しているので参考いただきたい。そして今回、iPhone用全方位カメラの第2世代、Insta360 Nano Sをリリースした。
2016年に発表された最初のInsta360 Nanoは、iPhoneのライトニングポートにデバイスを接続するだけで、全方位のVRコンテンツを撮影することができた。しかし、これは4K解像度ではなく、3040 x 1520ピクセル止まりだった。 VRメガネを使ってVR映像を見ると、画素が360度に広がり、解像感が低下するため、4K解像度が理想的だ。
新しいInsta360 Nano Sは、第1世代のNanoと似たデザインだが、4K全方位ビデオと20 メガピクセルで全方位写真を撮ることができる。また、360°ビデオチャットと新たにマルチビュー機能を搭載し、複数のアングルを同時に表示したり、ライブブロードキャストや1対1チャットをすることができる。 Insta360 Nano Sは、メモリカードスロットと充電式バッテリーが内蔵されており、スタンドアロンデバイスとしても使用できる。
Insta360 Nano Sによる全方位ビデオチャット
Nano Sは、iPhoneのディスプレイをリアルタイムの全方位ビューファインダーとして使用し、Insta360 Nano Sアプリを使用して撮影、保存、編集、共有することができる。 全方位ビデオ通話をする場合、受信者はInsta360カメラを持つ必要はない。
全方位ビデオ通話では、ユーザーはInsta360 Nano Sアプリでチャットやソーシャルアプリ経由で受信者にリンクを送信する。受信者がWebブラウザでリンクを開くと、発信者側でもリアルタイムの全方位映像が見られる。
マルチビュー機能
この新機能により、ユーザーは全方位ビデオのアングルを同時に表示することができる。また、分割された画面を個別に調整することができる。ズームレベルも調整可能で、ユーザーは1つのフレームに全方位ビューを表示し、別の画面に被写体を表示できる。
MultiView機能を使用すると、風景を共有しながら撮影者を撮影することができる。ライブストリーミングやビデオチャット、全方位の写真やビデオの編集も可能だ。
FreeCapture機能
FreeCaptureは従来のNanoにも搭載されているが、全方位ビデオから気に入った部分を長方形のフレームにすることができる。これにより最終的なビデオは、ショットをフレーミングして「編集」することができる。ユーザーは、スマートフォンカメラで撮影して、スマートフォンで全方位映像からシーンを再構成することができる。
Insta360ではこのワークフローを「Shoot first and point later:まず撮って後で選択」と呼んでいる。
Insta360 Nano Sは、iPhoneのオンボードジャイロと同期し、手振れの少ない全方位映像を撮ることができる。 現在YouTube、Facebook、Twitterなどで全方位ライブストリーミングをサポートしている(Periscope経由)。ユーザーは、写真やビデオをInsta360 Nano Sアプリから直接ソーシャルアプリやチャットアプリで共有することができる。
Insta360 Nano Sには、従来のシルバーと新しいマットブラックの2種類の色を選ぶことができる。希望小売価格は米国で239.00ドル。
Androidユーザーの場合、Insta360には、Insta360 Airという代替手段もある。