今週のCES2017で、中国のカメラメーカーInsta360がInsta360 Pro VRカメラを発表した。最高8Kの解像度、4K、HDR、RAW、100fpsという素晴らしいスペックを持つ。以下に詳細を報告しよう。
今回数社の360°VRシステムを見る機会があったが、4K以下のシステムでは、今一つ映像がクリアでない感じがしていた。2Dの世界でも高解像度化が進んでいるが、VRの世界では絶対に必要だと思う。
Insta360 Pro VRカメラは、将来をも見据えた、幾つかの主要な機能を持っている。独立した6個のHDカメラは8k解像度で360°映像を撮影し、RAWとHDRで記録できる。4Kモードでは100fpsでの記録が可能。このようなスペックのカメラが発表されると、$45,000のNokia OZOや$15,000の Google Jumpのような高価格のカメラと、$278のサムソンGear 360のような低価格のカメラの差が見え難くなってくるだろう。
Insta360 Proの価格は$3,000で、プロユーザーだけではなく趣味利用のようなアマチュアユーザーもターゲットだ。発売は今年中の予定。360°カメラでよく問題になるオーバーヒートに関しては、まだ説明はない。
“3Dビデオ”モードでは、6Kの3D 360°ビデオを撮影することができ、4KならリアルタイムステッチングをH.265あるいはH.264で作成できる。更にライブで360°ビデオをイーサネットやWi-Fi、あるいは4GでフェイスブックやYouTube、ツイッターで配信することも可能だ。
静止画では60メガピクセルの360°3Dの画像を撮影することができ、VRタイムラプスモードも用意されている。iOSやアンドロイドのスマートフォンでライブプレビューすることもできる。
以下のリンクから静止画や動画のサンプルクリップをダウンロードできるので、Gear VRやInsta360°プレーヤーで確認して欲しい。
Insta 360 Pro Footage Samples
説明を見ると、Insta360 Proは多くのVRクリエーターが求めている機能が約束されている。出荷は未だだが、見たところでは現在のところ最も使えそうなカメラで、価格的にも納得できるものだ。
主な技術仕様
- 6個のカメラで8Kの解像度
- RAWとHDR 撮影が可能
- スローモーション: 4K/ 100fpsに対応
- VR タイムラプスモード
- リアルタイムオートステッチング: 4K/H.264あるいは265 圧縮を使用
- iOS やAndroid端末でライブプレビュー可能
- 60メガピクセル360°3D 静止画
- 6K の3D 360°ビデオ撮影可能
- InstaStudioステッチングソフトウエア同梱
- Twitter、 Facebook、YouTubeでライブストリーミング可能
価格: $3,000
出荷予定: 2017年後半