IntellytechのFast Frameは、素早くセットアップできるフレーム。今回はこれをレビューする。
照明のフレームは、照明の拡散や反射をコントロールする上で欠かせないものではあるが、扱いにくい機材でもある。専任の担当者がいない場合は特に大変だ。フレームのサイズが大きいほど、光源を柔らかくすることができるが、大きくなると、セットアップに時間がかかり、屋外では風の影響をもろに受ける。
クイックセットアップが可能というフレームを過去に試したが、壊れやすい小さな部品が使われており、フラストレーションがたまる代物だった。今回は初めてIntellytech製品を使用した。この会社は米国のコロラドに本拠を置く会社で、Fast Frameのラインナップに加え、照明やバッテリーも生産している。
IntellytechからFast Frame FF-5×6.5’HC – Scrim W / Honey Comb Gridキットを借り受け、同じサイズのシルバー/ホワイトのバウンスマテリアルを使用した(ベースキットには含まれていない)。個人的に、スクリム+グリッドのバリエーションに興味があった。ハニカムグリッドは通常、迅速な作業には向かないからだ。
以下のものがFast Frame FF-5×6.5’HC – Scrim W / Honey Comb Gridキットに同梱されている。
- Fast Frame
- ソフトキャリングケース
- 拡散クロス– 1/2ストップ
- ハニカムグリッド
- クランプ2個–フレームをグリップ機器に取り付け用
本体の価格は379ドルで、オプションのシルバー/ホワイトバウンスマテリアルは225ドル。価格的にはWestcottやMatthewsなどよりも安価だ。
セットアップ
フレーム自体は軽量のアルミ素材で、簡単に広げられる。初めてにしてはうまくできた。フレームは通常使用では問題なくしっかりしたものだが、扱いが激しいレンタルでは難しいかもしれない。個人使用で普通に使うなら、何年も持つだろう。
シルバー/ホワイトの素材がプリインストールされた状態ですべてが到着し、すぐにセットアップを始めた。バウンスマテリアルを一度完全に外してグリッド/デフュージョンの組み合わせに変更するのに約10分かかった。特に複雑なことはないが、デフューザーをフレームにマジックテープで留めるには時間がかかった。ベルクロポイントが多く用意されており、簡単に外れないのは良いのだが。
4つのコーナーと2つの長い方の側面には、ロックポイントがほとんどないため、フレームを拡張してもジョイントを接続したままにできる。うまくできてはいるのだが、他のポイントをロックしていたとき、ときどきロックが解除された。慣れれば問題ないだろう。
付属の2つのクランプを使用すると、Cスタンドとグリップクランプで、フレームをどこにでも取り付けることができる(屋外での1人でのインタビュー撮影など)。
品質
デフューザーやグリッド、あるいはバウンスを使用したことがあるなら、光をコントロールすることで基本的な品質がわかる。付属しているハーフグリッドのデフューザーは、ほとんどのセットで一般的に使用されるものだが、将来的には、ソリッドを含む他の素材でフルグリッドと1/4グリッドの違いを確認したいと思う。 5×6.5 ‘はフレームの一般的なサイズではないため、サードパーティーで利用できるデフューザーを見つけるのは難しいだろう。もちろん、カスタムメイドや、自分で作成すれば可能だ。
前述のように一般的なサイズではないが、5×6.5は屋外使用で十分な大きさだ。
機能性
このフレームはすばやく組み立てることができ、多くの状況で有用だろう。価格も魅力的だ。Fast Frameは、個人ベースのカメラマンに最適なフレームと言える。
他社と比べてリーズナブルな価格で、Fast Frameキットには多くの利点がある。これは今まで使ったことが無かったのだが、手放せない機材となった。
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