iodyneというアメリカの新しい会社が、最初の製品「Pro Data」をリリースした。最大容量24TBのNVMe SSDを12台内蔵し、Thunderbolt 3ポートを8基搭載した高速外付けドライブで、最大5GB/sの速度に達し、世界最速の外付けドライブとなる。
NVMe M.2外付ドライブは、最大2800MB/sの速度を達成できる高速でコンパクトなOWC Envoy Pro SXのように、目新しいものではない。しかし、これらのドライブは通常かなり高価であり、現在のところ2TB/4TBのストレージ容量に制限されている。
iodyneは妥協のないThunderbolt 3外付けドライブ「Pro Data」を発売した。
iodyne Pro Dataの特徴
iodyne Pro Dataは、15.39×10×1.22″/39.1×25.4×3.1cmとかなりコンパクトで、そのほとんどがアルミニウムでできており、3.3kgの重量の外部ドライブだ。
Pro Dataの背面には、8つのThunderbolt 3ポートと電源入力ポートが配置されている。このドライブはパソコンから電源を供給されるのではなく、180Wの電源が付属している。
8つのThunderbolt 3ポートのうち、4つは入力で、4つは出力となっている。つまり、1台または複数のコンピュータに同時にアップストリームすることができる。また、出力ポートが多数あるため、他のデバイスやアクセサリーをデイジーチェーン接続することも可能だ。
転送速度
iodyne Pro Dataの魅力のほとんどは内部にあり、12台のNVMe M.2 SSDが搭載されている。現在、Pro Dataは12TBまたは24TBの容量で提供されている。外付けドライブは理論上、576TB(12×48TB)まで拡張することが可能。
内蔵のNVME M.2 SSDはデイジーチェーン接続されており、最大で5GB/sの速度に達する。ここでの限界は、Pro Dataではなく、コンピュータが受けられる最大帯域幅だ。コンピュータに複数のThunderbolt 3ケーブルを接続しても、それ以上の速度は出ない。Pro Dataは、RAID-0やRAID-6など、さまざまなモードで設定することができる。
iodyne Pro Dataのセキュリティ
Pro Dataには専用のMacアプリが付属しており、iodyneが “コンテナ “と呼ぶものを作成することができる。要するに、12台のNVMe SSDをすべて1つのストレージプールにまとめるのだ。そして、”パーティション “のような役割を果たすコンテナを作る。
パーティションとiodyneのコンテナシステムの主な違いは、各コンテナのRAIDタイプを選択でき、例えば一部のコンテナをチームメイトと共有できる点だ。
プロデータの中にある大切なファイルはすべてAES-XTS-256暗号で暗号化され、紛失してもデータを盗まれることはない。キーはハードウェアのセキュアエンクレーブに保存され、キーチェーンに保存されたパスワードで保護される。
最後に、iodyneアプリは、すべての内蔵SSDの状態と寿命を自動的にモニターする。さらに、このアプリはiodyne Cloudと接続し、デバイスのライフタイムにわたってSSDの交換を促す。ユーザーは内蔵SSDを交換することができる。
価格と発売時期
iodyne Pro Dataは、ダークスペース、シルバー、パープルの3色のカラーリングで発売中。12TBのPro Dataは3.950ドル、24TBバージョンは7.500ドルで販売されている。Pro Data、電源、縦置きスタンド、0.7mのTB3ケーブル(2本まで)が同梱されている。
詳しくは、こちらのiodyneのホームページをご覧いただきたい。