Appleは先日、iOS 15.1をリリースし、iPhone 13、13 ProおよびPro Maxでネイティブのカメラアプリを使ってApple ProResコーデックでの動画撮影が可能になった。最大記録解像度は、256/512GBおよび1TBモデルでは4K/ 3fps、128GBのiPhoneでは1080/30pとなっている。
先月、「iPhone 13」「13 Pro」「13 Pro Max」が発表された。これらのデバイスの写真およびビデオ機能は印象的で、特にProモデルでは、F2.8の77mm、F1.5の26mm、F1.3の13mmに相当する3つの新しい明るいレンズを搭載している。
さらに、多くの人が感心したのは、新しいマクロ機能、驚異的なシネマティックモード、そしてProResでの内部記録が可能になったことだ。残念ながら発売時にはこのProRes記録機能はなかったが、iOS15.1のアップデートにより、この記録モードが可能になった。
iPhone 13 ProとPro MaxにApple ProResのネイティブ録画機能を搭載
AppleがiPhone 13 ProおよびPro Maxモデルに「ネイティブ」なProRes記録を実装するまでには、それほど長い時間はかからなかった。確かに、最新のiMovie 2.3.3のアップデートでは、すでにProResビデオの編集や被写界深度の変更に対応している。しかし、スマートフォンのビデオ撮影機能をフルに発揮させるには、FiLMiC Proなどのサードパーティ製アプリを使用する必要があった。
最新のiOS 15.1アップデートでは、専用アプリを必要とせず、カメラアプリから直接Apple ProRes 422 HQ(HQのみ!)で録画できるようになった。「設定」→「カメラ」→「フォーマット」と進み、「ビデオキャプチャ」の「Apple ProRes」をオンにするだけだ。カメラアプリでは、「ProRes」をタップして録画を開始するだけでOKだ。
ファイル管理
ただしProRes 422 HQで録画する場合、注意が必要だ。これらのファイルは「通常の」HEVC/H.265ビデオファイルの最大30倍のサイズとなる。つまり、ProResでの録画は、iPhoneに内蔵されている13 Pro/Pro Maxのストレージ容量にすぐに達してしまう。
また、Appleは、購入したモデルによって録画できるProResの種類を制限している。256GB/512GB/1TBのiPhone 13 Pro/Pro Maxを購入した場合は、4K/30pや1080/60pを含むすべてのProRes記録モードを利用できるので心配ないが、128GBのiPhone 13 Pro/Pro Maxの場合は、1080/30pに制限される。
また、これらの大きなネイティブProResファイルをテキストメッセージやダイレクトメッセージサービスで直接送信するのは難しいことも忘れてはならない。Appleは、クリップをLightningケーブルでWindows PC/Macに転送するか、iCloud Photosを利用するか、AirDropで他のAppleデバイスに転送することを推奨している。
iOS 15.1は、対応するiPhoneであれば現在無料で利用できる。