Irixが45mm T1.5シネマプライムレンズを発表した。UHD 8K解像度に対応しており、最も一般的な4種類のマウント(EF、E、MFT、PLマウント)で使用できる。レンズは9群11枚構成で、9枚の絞り羽根を持つ。これは、すでに発売されているウルトラワイドIrix 11mm T4.3と、reddot賞を受賞したIrix 150mm T3.0 macro 1:1 シネマレンズの間を埋めるレンズの位置付け。価格と出荷日はまだ発表されていない。同社の初のミッドレンジフルフレームレンズとなる。
Irix 45mm T1.5の主な特徴
Irixは、映画をはじめハイエンドの性能を必要とするユーザーに製品を提供している。このため、実質的にフォーカスブリージングがない他、-0.5%という超低歪みを実現している。 また、筐体はマグネシウム-アルミニウム合金製で、重要な部分はゴムシールされている。このため、優れた耐塵製や耐水性を持っている。
前径は一般的な95mmで各種のアクセサリーを装着できる。他の多くのレンズと同様に、インペリアルおよびメトリックスケールで使用できる。さらに、86 x 1.0mmのフロントフィルタースレッドを備え、T1.5からT22の範囲をスムーズにカバーする。一般的なフォローフォーカスシステムは、問題なく使用できる。重さは1.1kg。
Irix 45mm T1.5は間もなく発売される。
使用感と将来の展望
このレンズは、45mmを56.4°の視野でカバーしながら、重すぎず、それほど大きくないため、ジンバルでの使用にも対応できる。レンズのマーキングはレーザー彫刻され、UVペイントで装飾されているので、暗い撮影現場では重宝する。
サムヤン(XEEN)などの他のシネマレンズメーカーは、ほぼ同じ重量とサイズで各種焦点距離のレンズシリーズをラインアップしている。一方、Irixはこれまでのところ焦点距離はかなり離れている。したがって、明らかにジンバルやドローン使用でのレンズ交換は、バランスなどの再調整で手間がかかる。
このレンズはIrix Magnetic Mount Systemを使用している。このシステムは、磁気レンズフードのためだけではなく、将来の同社のアクセサリーを見据えたものとなっている。