JOBY SpinとJOBY Swingは、ダイナミックなカメラの動きを実現するためのコンパクトなモーションコントロールシステムで、360°パノラマ三脚ヘッドと電子スライダーだ。両機器とも、スマートフォンアプリからシームレスにコントロールすることができる。
スマートフォンで撮影する場合、視覚的に安定して観られる映像を撮るのは必ずしも容易ではない。そこでカメラアクセサリーメーカーのJOBYはJOBY SpinとJOBY Swingを発売した。
JOBYは、Syrp Labと共同で、ダイナミックで再現性の高いカメラの動きを実現する、2つの小型モーションコントロールデバイス、JOBY SpinとSwingを開発した。
ポケットに入るモーションコントロール
JOBYは、「Spin」と「Swing」システムの導入により、モーションコントロール様々な場所で利用できるものにした。
これらの製品は、モバイルビデオグラファーを念頭に置いて設計されている。スマートフォンの撮影で、ビデオ、タイムラプス、製品撮影に、複雑で正確なモーター駆動のカメラの動きを加えることを可能にする。
JOBY SpinとSwingは、軽量で持ち運びに便利なデザインが特徴。さらに、使い勝手の良さも実現している。各動作の速度や開始/終了点などのパラメータは、JOBY Motionアプリ(iOSとAndroidの両端末に対応)で簡単に調整することが可能だ。
両者は、内蔵バブルレベルやUSB-C充電インターフェースも共通している。しかし、バッテリー駆動時間に違いがある。Spinが最大3時間の撮影時間を確保しているのに対し、Swingのバッテリーは約90分しか持たない。
Spin: パノラマ三脚雲台
JOBY Spinは、手のひらに収まる便利な360°モーションコントロールのパノラマ三脚ヘッド。最大750gの荷重を支えることができ、スマートフォンには十分だ。
Spinの底面には1/4″-20のネジ穴があり、三脚の上に本体を設置することができる。さらに、JOBY GripTight ONE Phone Mountのようなスマートフォンホルダーを、1/4″-20ネジで直接雲台に取り付けることができる。
しかし、それだけではない。Spinを2台、専用のパン・チルトブラケットと組み合わせることで、パン軸とチルト軸の複雑なカメラ動作を同時に行うことができるのだ。さらに、JOBY Spinをカメラではなく小道具を動かすターンテーブルとして使えば、さらにクリエイティブな撮影が可能になる。
Swing: コンパクトな電子スライダー
JOBY Swingは、カメラ移動距離38cmの小型電子スライダー。本体サイズ(16.9×4.9×5.2cm)を考えると、これはかなりインパクトだ。
また、1/4″-20のネジ穴を利用して、三脚に取り付けることも可能。上部には小型のボール雲台やスマートフォンホルダーを取り付けることができ、最大積載重量は600g。
価格と発売時期
JOBY SpinとSwingは、現在予約受付中。Spinの小売価格は89.95ドル、Swingスライダーは129.95ドルなっている。
両機種とも充電ケーブルが付属しているが、スマートフォンホルダーは基本キットに含まれていない。なお、同社のGorillaPod、BallHead 1K、GripTight ONE Phone Mountなどのアクセサリーを追加したパッケージも用意されている。