中国のメーカーKanDaoは最近、興味深い撮影システム「AR Cam FreeView」を発表した。このシステムは、9~60台の相互接続されたカメラで構成されており、最大解像度4K、60フレーム/秒の「弾丸タイム」リグを作成することができる。
KanDaoは、360カメラとVRライブストリーミングシステムを専門に製造している。以前、価格・機能・サイズ比に優れた同社の360カメラ「 QooCam 8K」をレビューした。今回、NAB2023を前に、同社は「弾丸タイム」撮影システム、AR Cam FreeViewを発表した。
KanDao AR Cam FreeView – 特徴
KanDao AR Cam FreeViewは、サイズ117.5×58×65.5mm、重量288g/10.1ozの小型・軽量カメラだ。カメラにはレンズが内蔵されているが、現在、その情報はない。
カメラに画面はなく、背面には3つのステータスLEDがあるのみだ。入出力ポートも背面にあり、内容は以下の通り:
- PoE/LAN RJ45ポート
- USB-C Sync InおよびSync Outポート x2
- USB-CとUARTのUSB Type-Cポートが1つずつ
- microSDメモリーカードスロット x1
底面には1/4″-20のマウントポイントがある。
各カメラはRJ45ケーブルで電源/接続し、USB-Cケーブルでデイジーチェーン接続し、同期さ せる。
AR Cam FreeViewは、UHD 4Kで最大60fpsの映像を記録することができる。また、映像はH.264/H.265 MP4フォーマットで最大10ビット、100Mbpsで記録さ れる。9台から60台のカメラを接続し、「ブレットタイム」効果を作り出すことができる。
ソフトウェア制御
KanDao AR Cam FreeViewには専用のコンピュータソフトウェアが付属しており、シャッタースピード、ISO、フレームレート、解像度、ホワイトバランスなどのカメラ設定を調整し、すべてのカメラを一緒にキャリブレーションすることができる。
複数のカメラを使用することで、有名な「マトリックス」のバレットタイム効果を再現したり、シーンをスローモーションにしたりすることができる。
KanDaoによると、FreeView Studioソフトウェアは、フリービュー映像の記録と編集を行うことができる。強力なマルチカメラキャリブレーション技術を提供し、録画中のプレビュー切り替えがよりスムーズになる。また、高自由度編集機能を備えており、よりエキサイティングなバレットタイムクリップの出力が可能だ。
最後に、SNSでのライブストリーミングも可能なので、インタビューなどでも面白い設定ができるかもしれない。
価格と発売時期
現在、KanDao AR Cam FreeView撮影システムの価格や入手方法に関する情報はないが、詳細が分かり次第、この記事を更新する予定。
詳しくは、こちらのKanDaoのホームページをご覧ください。