Thingyfyが Pinhole Pro X 18-36mmピンホールレンズをKickstarterに登録した。「世界初のピンホールシネマズームレンズ」だ。5,000ドルの目標額に対し、すでに世界中の支援者から80,000ドルを集めている。このキャンペーンは約50日が残っている。
ピンホールレンズは、芸術的な表現を行うためのツールだ。このプロジェクトは、マーストングリーン(イギリス)で開催された「The Photography Show」(TPS)2019で初めて公開され、Thingyfy(カリフォルニア州チノ)によって開発された。多くの人がこれを待っている。
Pinhole Pro X 18-36mmは、同社の既存の Pinhole Pro(マルチアパーチャプライムレンズ)と Pinhole Pro S(シングルアパーチャピンホールレンズ、広角)に追加された製品で、独特の映像表現ができる。これを達成するため、同社は映画学校での「カメラ・オブスクラ」の映画史の口座から古典的なテクニックを採用している。そして、現代のテクノロジーと高精度の製造技術を融合し、独特の映像表現を可能としている。同社は、この印象的なピンホール映像のルックは、一般的なデジタル方式では実現できないと述べている。
EF、A、F、E、X、マイクロフォーサーズマウントに対応しており、焦点距離が18-36mmのピンホールレンズ、アルミニウムレンズキャップ、キャリングケースが付属する。CPL、ND2、UVフィルターなど多くのアクセサリーも用意されている。
レンズはアルミニウムの筐体を持ち、精密に作られた2倍ズームレンズだ。マイクロメートルの精度で作成され、古典的な映像を求める愛好家用として作られている。同社はこれを最新のテクノロジーと組み合わせ、ほぼすべてのDSLRやミラーレスカメラで使用できるようにしている。これにより、古典的な映像を最新技術による高ISOや高感度で実現することができる。
レンズの製造に使用される技術は、精密マイクロドリルと呼ばれている。このマイクロドリルは、機械的なピンパンチ、化学エッチング、さらにはレーザーエッチングなど高度な技術が使用されている。この手法を使用すると、ピンホールの形状が丸く滑らかになり、0.05mmの極小のピンホールサイズを実現できる。この機械工学により、焼けたり腐食したファジーエッジの問題を起こすことなく、滑らかなエッジが保証されるとしている。
キックスターターでは 40〜60mm(EF、A、F、E、X、マイクロフォーサーズマウント)のDSLR / SLR用、または18-36mmのミラーレス用の Pinhole Pro Xを入手できる。価格はどれも69ドル。
最後に
実際の映像については、Kickstarterのキャンペーンサイト内の動画を確認いただきたい。
なお、これはクラウドファンディングプロジェクトであり、販売店ではない。製品やサービスが実現しないというリスクが常にあるので注意いただきたい。