LED技術は急速に発展しており、蛍光灯やタングステンライトを使っているなら、LEDライトにアップグレードすることをお勧めしたい。 Kino Floライトのユーザーなら、Ushio ColourMax LEDチューブは必見だ。
チューブのみ新しくする
蛍光灯やタングステンライトをLEDに交換することは珍しいことではない。cinema5Dでも過去にARRIフレネルを新しいLEDライトにアップグレードする“ReLamp”の記事をリリースしている。 Quasar Scienceは、 Kino Flo 4フィート4バンク用のQ-Ledキットも製造している。
今使っているライトをアップグレードするのはいろいろな意味で有用だ。まず第一に、現在使っているものがそのまま使えるので、コストを節約することができる。次に、ARRIフレネルやKino Floライトは業界標準として使われているため、別の製品に変えるリスクを回避できる。もちろんこれらの備品の光質は最高のものだ。
低品質のLED照明は照明品質が悪いだけでなく、光質にばらつきがある。またほとんどの場合、サービス体制が整っておらず、修理には遠くの国に送らなければならない。高品質な照明器具を使うことは撮影の効率化につながり、安心して仕事を進めることができる。
これらの改良された技術と製品により今使っている照明器具を使い続けることができる。ただし問題はそれらがプレミアム価格であるケースが多いことだ。
Ushioのソリューション
筆者も Flo Divaを使っているが、しばらく前に使わなくなってしまった。光質、大きさ、品質どれをとっても満足するものだが、唯一の欠点はチューブの色精度だった。すべての蛍光灯器具と同様、しばらくすると緑色またはマゼンタの色合いになるのだ。
数ヶ月前、Ushioという会社が Kino Flo Diva器具用に手頃な価格のライト、Ushio ColourMax LED Tubesをリリースした。欠点から述べるのもなんだが、これらのチューブはオリジナルの Kino Floチューブよりわずかに長く、照明器具には装着できるのだが、輸送ケースに格納することができない。
Ushioのライトは、昼光色とタングステン色両方選ぶことができる。 CRIは96で色の精度も良い。もちろんグリーンやマゼンタに変化することもない。また10%に調光可能で、ランプの寿命は約50,000時間となっている。もう一つよいことは、Ushio ColourMax LEDチューブはプラスチック製なので、誤って落としてもガラスが飛び散ったり爆発したりしない。
重要なことは従来から使っている照明器具を改造する必要がないということだ。古い蛍光灯を新しいColourMax LED管に交換して電源を入れるだけで照明器具が生き返る。
価格は Kino Flo Diva 用セットで120ドル以下となっている。