Venus Opticsは、フルフレームのLaowa 100mm f / 2.8 2x Ultra Macro APOレンズに、ペンタックスKと、無段階のマニュアル絞りリングを備えたキヤノンEFの 2つの新しいレンズマウントを追加した。これにより、キヤノンEF(オートアイリスまたはマニュアル絞りリング付き)、ニコンF、ペンタックスK、キヤノンRF、ニコンZ、ソニーFEの7種類のレンズマウントを選択できる。
中国のレンズメーカーVenusOpticsは、Laowaブランドで多くのマクロレンズをラインアップしている。その中のひとつが、フルフレームのLaowa 100mm f / 2.82xウルトラマクロAPOレンズだ。もともと2019年5月に発売されたレンズだが、今回新しいレンズマウントが追加された。
Laowa 100mm f / 2.8 2x Ultra Macro APOレンズ
このフルフレームマクロレンズに関しては、レンズマウントごとに異なるバージョンが存在し、多少ややこしい。
2019年5月の発売時点で、2つのSLRレンズマウント(キヤノンEFとニコンF)と1つのミラーレスマウント(ソニーFE)の計3種類のレンズマウントが用意されていた。キヤノンEFバージョンは、絞り制御用のCPUチップとモーターを搭載した唯一のモデル。したがって、このモデルにはマニュアル絞りリングが無い。
2020年4月、ミラーレスカメラ用の2つのマウント、キヤノンRFとニコンZが追加された。どちらのバージョンも完全なマニュアルレンズだ。
そして今回、さらにペンタックスKと、マニュアル絞りリングを備えたキヤノンEFマウントの2種類のマウントを追加した。 Venus Opticsによると、このレンズの絞りリングは無段階(クリックレス)のため、ビデオ撮影に適している。さらに、マニュアル絞りバージョンでは13枚の絞りブレードがあり(オートアイリスバージョンでは9枚)、より心地よいボケが可能だ。
ペンタックスKマウントバージョンにはオートアイリスカップリングレバーがあり、カメラ本体でのオートアイリス制御(絞りリングを「A」にする)と、完全なマニュアル制御の両方が可能となる。 なお、EXIFデータもサポートされている。
特徴
このレンズについてはすでに何度も書いているので、ここではその最も重要な特徴だけをまとめる。技術的な詳細は以前の記事(こちら、またはこちら)を参照いただきたい。
このレンズはTIPA World Award2020で「Best DSLR Macro Lens」を受賞した。最大倍率、アポクロマート(APO)デザイン、無限遠にフォーカシングする機能が特徴だ。
主な仕様
- 焦点距離:100mm
- 絞り:f / 2.8 – f / 22
- 画角:24.4°
- フォーマット:フルフレーム
- レンズ構成:10群12枚
- 絞り羽根:9枚(オートアイリス付きキヤノンEF)、7枚(ニコンF、ペンタックスK)、13枚(ソニーE、キヤノンR、ニコンZ、マニュアル絞りリング付きキヤノンEF)
- 最短合焦距離:24.7cm
- 最大倍率:2:1
- フィルター径:67mm
- 寸法:Φ72.4mm×134mm(マニュアル絞り付きキヤノンEF)、Φ72.4mm×138mm(ペンタックスK)
- 重量:640g
価格と発売時期
Laowa 100mm f / 2.82x Ultra Macro APOレンズの両方の新マウントは現在購入可能。価格は、他のマウントと同じ59,900円(税込)。