Laowaは、昨年発表したLaowa 100mm F2.8 2xウルトラマクロAPOレンズについての詳細を発表した。この2:1の拡大率のマクロレンズは、cinema5DでレビューしたLaowa 60mm F2.8やLaowa 24mm f / 14プローブレンズ(レビュー記事はこちら)に、マクロレンズのラインナップを追加するものだ。この世界初の100mm 2:1マクロレンズを見てみよう。
世界初の2:1 100mmマクロレンズ
Laowa の100mm F2.8 2X ウルトラマクロAPOフォトレンズは、2018年9月に発表されたが、あまり情報が無かった。 それから8ヵ月後、世界初の2:1 100mmマクロレンズについての詳細が発表された。
このレンズはフルフレーム対応で、無限遠から最大2:1の倍率で焦点を合わせることができる。 100 mm f / 2.8 2:1は、Laowa 2:1マクロラインナップの2番目のレンズで、Laowa 60 mm f / 2.8 2:1に次ぐものだ。
マクロレンズと言えば、キヤノンEF 100mm f / 2.8LマクロIS USMが人気のあるレンズの一つだが、これは1:1の拡大率のレンズだ。昆虫なような小さな被写体を撮るなら、2:1の拡大は必需品だろう。
Laowa 100mm F2.8 2xは、2:1レンズにしては比較的コンパクトだ。キヤノンとソニーのレンズに比べわずかに長いが、手振れ補正機能は搭載されていない。
レンズ特性
このレンズは10群12枚のレンズ構成となっている。また、これはアポクロマートレンズなので、色収差はほとんど見えないはずだ。 Venus Opticsによると、レンズは「焦点が合っている」領域と「焦点が合っていない」領域の両方で、ほぼすべての色収差が抑えられているとのこと。
Laowa 100mm F2.8は、キヤノン、ニコン、ソニー FEマウントが選択できる。キヤノン用は唯一、カメラのモーターを介して絞り制御のためのCPUチップとモーターを備えている。どのマウントでもオートフォーカス機能はないが、フォーカスインジケーターがカメラに表示され、シャープなショットを撮ることができる。
f / 2.8はこのタイプのレンズに標準的なものだが、絞り羽根の数はキヤノン用で9枚、ニコン用で7枚、そしてソニーFE用では13枚となっており、美しい丸ボケを実現する。
焦点調節機構は内部にあるため、焦点距離を変えても、レンズの全長は変わらない。フィルター径は67mm、レンズの総重量は638gで、Φ72×125 mm(ソニー用はΦ72×155 mm)となっている。
価格と発売時期
レンズは499ドルで現在予約が可能。 5月下旬から6月上旬に出荷が開始される予定。
なお競合製品では、Rokinon 100mm F2.8マクロレンズと同価格。キヤノンEF 100mm f / 2.8 LマクロUSM は749ドル、そしてソニーFE 100mm f / 2.8 STF GM OSSは1,498ドルだ。このレンズは唯一2:1ということを考えると手頃な価格と言えるだろう。