Venus Lensは、最新のティルト・シフトレンズ、Laowa 15mm F4.5R Zero-D Shiftを発表した。Laowaにはすでに15mmシフト(ティルト/シフトではない)レンズがあるが、このRバージョン(レッドリング)は、既存の非Rバージョン(ブルーリング)よりアップグレードされている。
Laowa 15mm F4.5R Zero-Dシフトは、旧型の非Rレンズが5枚羽根であるのに対し、14枚羽根の絞りを採用し、グレードアップした。その結果、サンスター効果も異なり、ボケ味も柔らかく丸みを帯びている。
最終的には、どちらのモデルを選ぶかはユーザー次第だ。
Laowa f/4.5R Zero-Dシフトレンズ
Laowa 15mm F4.5R Zero-D Shiftの画角は110°で、⎵65mmまでの広大なイメージサークルをカバーする。そのため、このレンズはフルサイズカメラと中判カメラの両方に適している。
レンズの最大シフト量は、フルサイズカメラでは±11mm、中判カメラ(例:Fujifilm GFX / Hasselblad X1D)では±8mmとなる。レンズをずらすことで、遠近の歪みを補正し、遠景で収束しているように見える線をまっすぐにすることができる。特に高層ビルなどの建築物を撮影する際に有効だ。
ティルト・シフト・レンズは、通常のレンズでは特殊な撮影を可能にするため、映像制作者にとって非常に有用なレンズだ。注:このレンズはティルト部分がないため、ティルト/シフトレンズではなく、シフトレンズと呼ばれる。
仕様
Laowa 15mm F4.5R Zero-D Shiftは、11群17枚、非球面レンズ2枚で構成されている。角から角への歪曲収差をゼロに近い値まで抑制している。これにより、同社はこのレンズをZero-Dと名づけている。
- 焦点距離:15mm
- 絞り範囲: F4.5-22
- 画角 110°
- 絞り羽根:14枚羽根
- 最大倍率 0.2x
- 最短撮影距離: 20cm
- ピント合わせの方法 マニュアル(MF)
- 寸法 約Ø79mm×103mm
- 重量 約597g
- シフト能力 フルフレーム:±11mmシフト/中判:±8mmシフト
- レンズの構造 11群17枚(非球面レンズ2枚、EDレンズ3枚)
- マウント キヤノンEF・RF / ニコンF・Z / ソニーE / ペンタックスK / Lマウント / 富士フイルムG
Laowa 15mm F4.5R Zero-D Shiftは、全マウント共通で1,199ドル。同社のウェブサイトはこちら。また、ステッチングにより巨大なパノラマ画像を作成するためのレンズサポートもオプションで用意されている。
Link: Laowa
featured image credit: Background image by Zhang Xiao Pang (via Laowa)