最近発表されたLaowa 15mm f2 FE Zero-Dレンズは、ソニーEマウントでは最もワイドなf2レンズだ。
Venus Opticsは、ソニーEマウント用のLaowa 15mm f2 FE Zero-Dを発表した。同社は、キヤノンEF用のフルフレームLaowa 12mm f2.8 Zero-D(レビュー記事はこちら)、そしてMicro Four-Thirds用のLaowa 7.5mm f2(レビュー記事はこちら)などの広角レンズを既に発売している。Photokina 2016で発表されたが、詳細な情報はほとんどなかった。このほどスペック、価格、およびサンプル画像が入手できたので紹介しよう。
Laowa 15mm f2 FE Zero-D
このLaowaレンズにはZero-Dラベルが付いているが、これは超広角レンズとして設計されていることを示している。魚眼レンズのような歪んだ画像ではない、超広角のレンズだ。
これは、フルフレームとAPS-C / Super 35mmセンサーのソニーEマウントカメラに対応したマニュアルレンズで、ソニーのαやFS7/ FS5などのカムコーダーに最適だ。Venus Opticsのレンズには絞りスイッチが付属しており、動画撮影にも対応した仕様となっている。絞りスイッチを切り替えると、アイリスリングのクリックを無くし、回転をスムーズにすることができる。静止画を撮影する場合は、もう一度クリックするとクリックが復活する。実に簡単で便利な機能だ。
f2と非常に明るいレンズで、天体撮影のような暗い場面での使用に理想的だ。しかし、このレンズはまた、超広角レンズでは難しい、背景ぼかしを可能にする。そして更に、このレンズの最短合焦距離は15cmと、短くなっている。
興味深いのは、Laowa 15mm f2 FE Zero-Dに72mmのフィルタースレッドが切られている点だ。これは、他の超広角レンズに比べて大きな利点となる。多くの超広角レンズでは、前レンズが球状で飛び出た光学設計のため、ねじ式フィルタを取り付けることが不可能で、しばしば高価なフィルター取付けソリューションを強いられる。
Venus Optics社のLaowa 15mm f2 Zero-Dは、8月下旬~9月上旬に出荷予定。
価格は849ドルで事前予約が可能となっている。