Laowa 4mm f / 2.8フィッシュアイレンズは、Venus Opticsのマイクロフォーサーズ用のマニュアルプライムレンズだ。非常に広いFOV(Field of View:視野)と最短合焦距離8mm(35mm換算)を提供し、円形の魚眼画像、VR 360映像、あるいはトリミング(たとえば、BMPCC 4Kのウィンドウスローモーションモード)など幅広く使用できる。このレンズの予約販売が開始された。
中国のレンズメーカーVenus Opticsは、ユニークなマニュアルレンズを専門としている。同社の製品はユニークで、レンズ市場の穴を埋めるような感じだ。Photokina 2018に発表されたLaowa 4mm f / 2.8フィッシュアイレンズもその一つ。開発が終了し、予約注文の準備ができた。
Laowa 4mm f/2.8 フィッシュアイ MFTレンズの概要
Laowa 4mm f / 2.8フィッシュアイレンズ(35mm換算8mm)レンズは、210°の非常に広い視野角を持ち、マイクロフォーサーズ(MFT)カメラに装着して円形の魚眼レンズ画像を撮影できる。レンズは135 gと非常に小さく軽量。もちろん、このレンズでNDフィルターを装着する方法はない。そのため、明るい撮影条件では、絞りをかなり閉じる必要がある。
サンプル画像を見ると、f / 2.8の開放時でも非常にシャープであることが分かる。シャープネスは、絞りを少し抑えるとさらに良くなり、コーナーでも非常に良好だ。これは、画像をデ・フィッシングしたり、超広角ショットの中央部分を切り抜いたりする場合、非常に有用だ。
最短合焦距離が80mmと非常に短いのも印象的で、背景をぼかす撮影も可能だ。歪みは明らかに大きいのだが、このレンズを使用するユーザーにとってはあまり大きな問題ではないだろう。画像をデ・フィッシングして、超広角のショットにすることもできる。 4mmのシャープさは、デ・フィッシング後も鮮明な画像を維持する。
超広角サーキュラー魚眼レンズの必要性
このレンズは、さまざまな用途に役立つ。
- 360 VRコンテンツ:広いFOVはVR 360°映像の作成にも適している。従来の魚眼レンズでは6枚程度の画像を撮影する必要があったが、このレンズを使うと最大2〜3枚の画像を使用すると、完全な360度のパノラマ映像を簡単に作成できる。
- 超広角サーキュラーショット:軽量なレンズなのでDJI Inspire X5カメラにも取り付けられ、独自の画像を作成できる。
- Blackmagic Pocket Cinema Camera 4K HFR HDクロップモード:BMPCC 4Kのスローモーションモードではクロップされ、通常の魚眼レンズのような映像が撮影できる。 BMPCC 4Kでこのような広角スローモーションを実現できるレンズは他にない。
主な仕様
- 焦点距離:4mm
- 絞り:f / 2.8-16
- 画角:210°
- マウント:マイクロフォーサーズ(MFT、M4 / 3)
- レンズ構造:6群7枚
- 絞り羽根数:7枚
- 最短合焦距離:80mm
- 最大倍率:1:9
- フォーカスモード:マニュアルフォーカス
- 寸法:45.2 x 25.5 mm
- 重さ:135g
価格と発売時期
前述したように、現在予約注文が可能。価格は199ドル。背面と前面の両方のレンズキャップが付属する。