マクロ撮影はニッチな分野だが、ここ数年で拡大している。その先頭に立っているのがVenus Opticsで、いくつかの特殊なレンズを開発した。24mmプローブレンズは、商業施設やミニチュア写真などで幅広く使われている。今回、Laowa 85mm F5.6 2X Ultra Macroが発売されたことで、ミニチュアの世界はさらに広がりを見せている。
Venus Opticsは、低歪曲の広角レンズでレンズ市場の評価を高めている。Probeレンズは、一見するとギミックのように見えるが、様々な制作ニーズを満たした。新製品のLaowa 85mm F5.6 Macroは、ニッチな市場への新たな製品だ。微細なディテールを撮影する機会を、わずかなコストで提供してくれる。
コンパクトなフルサイズ用レンズ
Laowa 85mm F5.6 2X Ultra Macroは、マクロ撮影に特化したコンパクトなフルサイズ用レンズだ。9群13枚のレンズで構成され、アポクロマートの光学設計を採用している。また、3枚の超低分散レンズを採用することで、カラーフリンジや色収差の発生を抑えている。また、ソニーEマウントモデルでは259gの軽量化を実現している。同社は、この85mmをキヤノンRF、ニコンZ、ライカMでも発売する予定だ。
この小口径レンズでポートレートを撮ることはないだろうが、F5.6は2倍の撮影倍率と16.3cmの近接撮影距離との相性が抜群だ。また、この近距離をより有効に活用するために、ピント合わせはすべて内部で行っている。スペックシートはこちら。
必要性
このレンズは非常に特殊な撮影用なので、必要かどうかと聞かれれば、おそらく必要ないだろう。同社は、非常に特殊な用途向けのレンズに注力することで、レンズ市場のパイを切り開いてきた。同社の製品はよくできており、今では写真家や動画ユーザーに全く新しい世界を開いている。このレンズは万人向けではないかもしれないが、マクロ撮影をしたいと思っている人には、間違いなく価値のあるレンズとなるだろう。
Laowa 85mm F5.6 2X Ultra Macroは、Venus Opticsのウェブサイトで499ドルで販売されている。
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