中国の光学機器メーカーVenus Opticsは、Laowa Magic Format Converterをリリースした。これにより、既存のキヤノンやニコンのフルフレームレンズを、富士フイルムの中判フォーマットカメラGFX 50Sで使用することができる。
Laowa Magic Format Converterの概要
富士フイルムの中判カメラGFX50Sが発表され、以前記事をリリースした。これは素晴らしい画像を撮影できるが、ひとつ問題がある。それはフルフレームのレンズのように、レンズが豊富に存在しないことだ。フルフレームのレンズを使用すると、イメージサークルが小さすぎてケラレを生じてしまう。
Venus OpticsのLaowa Magic Format Converterはこれを解決する。それならスピードブースターに似ていると思われるかもしれないが、むしろSpeed Shrinkerという方が適切だろう。
スピードブースターはフルフレームレンズで作られたイメージサークルを縮小し、例えばsuper35mmセンサーに適合させることができる。このとき、映像が明るくなるmagnifiyngレンズとして機能する。即ち、F値が明るくなるという嬉しい副作用もある。
逆に、Magic Format Converterは、フルフレームレンズが作るイメージサークルを大きくするように設計されており、富士フイルムGFX 50Sカメラの中判フォーマットセンサーに適合する大きさに拡張する。同じ量の光をより大きなセンサー領域に広げる必要があるため、明るさは減少するのが欠点だ。結果的には、1stop暗くなる。
画質
Magic Format Converterはまだ出荷時期が未定だが、期待が持てる製品だ。ケラレがなく、全体的に鮮明な映像が得られる。低品質のアダプターを使用すると周辺のシャープネスがかなり低下することがあるが、そのような心配はなさそうだ。
Magic Format Converterの詳細はこちらのvenuslens.netを参照して欲しい。比較ショットが多く掲載されており、RAWファイルをダウンロードすることもできる。
価格と出荷時期
Magic Format Converterの価格はまだ未定だが、出荷は7月に開始する予定。アダプターにはキヤノンEF用とニコンAI用の2種類がある。
また、Venus Opticsは、アダプターの改善のためフィードバックを提供してくれるGFX 50Sオーナーを求めている。
現在、一緒にこのアダプターをより良いものにすることに賛同いただける富士フイルムGFX 50Sオーナーのボランティアを募集しています。興味のある方は、メールでお問い合わせください。 [email protected]