Venus Optics(ヴィーナスオプティックス)は、Laowa(ラオワ) OOOM 25-100mm T / 2.9シネズームレンズ用の2つの新しいアダプターを予告発表した。 アダプターの1つは1.4xエキスパンダーで、イメージサークルを拡大してフルフレームセンサーに対応する(1stopの減光と焦点距離35-140mmへの変更)。 もう一つのアダプターは、1.33xリアアナモフィックアダプターで、2:1のワイドスクリーン画像(1/2stopの減光)を生成する。どちらのアダプターもまだ初期のプロトタイプだが、手頃な価格になることが期待される。
Venus Opticsは、Laowa(ラオワ)ブランドでユニークなマニュアルレンズを製造している中国のレンズメーカー。同社の最初のシネズームレンズLaowa OOOM(out of our minds)25-100mm T / 2.9は、フォトキナ2018でプロトタイプが初めて展示された。その時のインタビュービデオと記事はこちら。
その後NAB 2019で、Venus Opticsは米国で初めてLaowa OOOMシネレンズを展示し、EFおよびPLマウントはユーザーが交換可能であると述べ、更にレンズの価格は6,500ドルになると発表した。
そして今回、Laowa OOOMシネズームに関する最新の情報として、このレンズ用の2つのプロトタイプアダプターが発表された。
1.4xエクスパンダー
最初のアダプターは1.4xエクスパンダーだ。トキナのエクスパンダーと同様で、super35mmイメージサークルを拡大してフルフレームセンサーに対応している。 Laowaエクスパンダーの焦点距離の倍率は1.4倍となっている。(トキナは1.6倍)。したがって、Laowa OOOMシネレンズと組み合わせると、焦点距離は25〜100mmから35〜140mmに変わる。
またこのアダプターを装着すると1stopの減光が発生する(トキナは1.36stopの減光)。Laowaはレンズのズームリングに機構を組み込んでおり、物理的な変更を行うことなく、レンズの焦点距離を切り替えることができる。
1.33xリアアナモフィックアダプター
もうひとつのアダプターは、1.33xリアアナモフィックアダプター。 2:1のワイドスクリーンスクイーズを生成できるが、レンズの光学性能は維持される。使用時は、1/2stopの減光が発生する。このアナモフィックアダプターは、Laowa OOOM 25-100mm T / 2.9シネレンズと、今後発売されるLaowa 12mm T / 2.9 Zero-Dレンズの両方で使用できる。
同社によると、現在のアダプターはまだ初期のプロトタイプで、改善過程にあるとのこと。また、従来のアナモフィックレンズやフロントアナモフィックアダプターの特徴である青い水平フレアや楕円形のボケなど、アダプターに「キャラクター」を追加する可能性についても研究途上だ。アダプターのは他のアダプターと同様、レンズに簡単に取り付けられる。
価格と発売時期
これらのアダプターは両方とも初期段階のプロトタイプのため、Venus Opticsはまだ正式な価格と発売時期を発表していない。しかし過去の同社の製品から考えると、手頃な価格になることが期待される。