さまざまなRGBチューブライトが市場に出回っているが、今回はLEDGo AltaTubeをレビューする。最近、180C(6 ft./70 in:約3.6m)チューブライトを長編映画撮影で試してみる機会があった。極寒の環境と長期にわたる撮影でのレビューだ。
筆者は過去に Digital Sputnik VoyagersとQuasars、そしてTitanチューブライトを使用したことがあるが、RGBのLEDチューブは比較的新しいものだ。チューブライトは柔軟に使えるので、個人的には気に入っている。チューブライトを背景に置くと、建築物のアクセント照明ができる。複数使用して、ソフトキーや補助光に使うことも可能だ。取り付けは、天井にベルクロで留め、テープを使用して、アンビエントを追加した。ゲルが組み込まれており、便利だ。
LEDGoというブランドは筆者にとって初めてだったが、検索すると、フレネル、RGBパネル、LEDマット、さらには放送やV-log用のオンカメラライトなど、チューブ以外のLEDGoライトもラインアップしている。 LEDGo Wi-Fiルーターを使用すると、IOSやAndroidデバイスのアプリを介して明るさと色温度を制御できるのも便利だ。
同社には4フィート(約1.2m)のチューブライトがあるが、6フィート(約1.8m)バージョンを試してみることにした。
同梱アクセサリー
800ドルのパッケージに同梱されているもの
- AltaTube 180C RGB 6フィートチューブライト
- ソフトキャリングケース
- フィーダーケーブルと電源ケーブルが統合されたバラスト
- ベルクロはx2をサポート
- シングル¼” 20マウント
さらに、デュアルCスタンドマウント(下図)とオプションのグリッドアクセサリーを加え、180Cチューブライトをテストした。
デュアルスタンドマウントは、付属のシングル1/4インチ20マウントよりもはるかに優れている(下の写真を参照)。 6フィートチューブライトは、付属のマウントには重すぎる。また、Cardelliniクランプやオプションのデュアルスタンドマウントを使用せずに固定する最適な方法は無い。これは残念だが、付属のマウントは、4フィートバージョンのAltaTubeに適しているだろう。デュアルスタンドマウントも6フィートチューブライトに最適ではないため、この時点で、前述のクランプマウントソリューションを使用することにした。
ただし、ベルクロベースのマウントは素晴らしく、小さな部屋で上から高品質のRGBアンビエントライトを使用するのに適している。 LEDGoの担当者に尋ねると、同社のベルクロチューブホルダーは他のチューブブランドには少し大きすぎるため、マウントを他のチューブ固定具と一緒に使用することはまだできないとのことだった。
オプションのグリッドアクセサリーは、光の広がりをコントロールする。柔らかい半剛性の生地で作られているが、もう少し硬くて剛性の高い素材のほうがスライドしやすいだろう。すべてのアクセサリーが完璧というわけではないが、多くの競合他社製品はアクセサリーが同梱されない傾向があるため、同梱されているのはありがたい。
デザイン
ライトの両端にはわずかに盛り上がった柔らかいプラスチックのパッドがあり、落下時の損傷を防ぐ。これは素晴らしいアイデアで、ベルクロで高い場所に固定する場合などは安心感がある。また、パッドで保護されているため、レンタルハウスなどでの使用にも適している。
メニューには7種類の照明効果が用意されているが、パトカーの警告灯などは使う機会があれば便利だろう。AltaTubeでは、メニュー内でCTB、CTO、さらにはナトリウム灯などのさまざまなゲルを切り替えることができる。ナトリウム灯は街中の表現で特に役に立つ。
最も重要なことは、AltaTube 6フィートは、目立ったカラーシフトや緑やマゼンタの不要効果が出ずに、さまざまなRGB照明器具(Gemini、SkyPanel、Astera、 Digital Sputnik)とうまく動作したことだ。
コントロール
2つのノブで、メニューをスクロールできる。コントロールは直観的で、マニュアルを見る必要はないだろう。小さなLCDスクリーン(下の写真)で、現在の位置が分かり、2つのノブ(上図)で移動できる。色温度、光量の選択、またはカラーホイールの操作は簡単で、1%まで完調光できる。このような機能は全てのLEDライトが持っているわけではない。
DMXの機能をテストすることはできなかったが、180Cはルーター付きのWi-Fiでも制御できる。
電源と出力
180ワット6フィートのAltaTubeは、標準のゴールドやVマウントバッテリーで充電することは不可で、壁コンセントからの給電のみがサポートされている今回は、発電機があったので問題なかったが、天井などへの取り付けは制限が出る。(バラストと電源ケーブルの設置が必要)。また、バラスト用のフィーダーケーブルも短すぎる。おそらくこれは、ケーブルを長くすると出力が下がるためかもしれないが、取り付けの柔軟性は問題だ。また、AltaTube 180Cの電力消費が大きいため、バッテリーでは実用的ではないことも理由だろう。 AltaTubeをバッテリーで動作させるなら、4フィートか2フィートのものに限られる。
同社は、2700Kで1m離れたところで427 fc / 4594.5 luxと述べている。精度については分からないが、筆者がこれまで使用した中で最も明るいチューブライトの1つではある。重要なことはAlexa LFで見栄えの良い映像が撮れたことだ。
競合
以下は4フィートと6フィートの180C AltaTubeのため、正確な比較ではないが、入手可能な他のRGBチューブライトも列記しておく。
- Digital Sputnik Voyager 4ft: $690.00
- Quasar Rainbow RGBX 4ft: $524.99
- Astera Titan FP1 (Slightly under 4 ft.): $850.00 (チャージャーは別売)
まとめ
AltaTube 180Cがさまざまな状況でプロの撮影に使える有用なツールであることは間違いない。 SkyPanelやGeminiなどの照明器具と一緒に使用でき、出力に関しては Digital Sputnik Voyagersを凌ぐ。アクセサリーとフィーダーケーブルの長さには改善の余地があるが、汎用性が高いLEDチューブライトだ。