ライカはスマートフォンの次期バージョン「Leitz Phone 2」を発表した。このAndroidスマートフォンは、1インチのイメージセンサーを搭載し、RAWまたはJPGフォーマットで最大47.2MPの解像度の静止画を撮影することができる。また、最大4K 30pの映像を撮影することができる。
ライカといえば、高級写真用カメラやレンタル専用のシネマレンズが思い浮かぶ。最新のLeitz HUGO T1.0シネマレンズは、驚異的な画像性能を持つレンズセットで、同社の技術力を示す好例と言える。
昨年、ライカはスマートフォン市場初の試みとなる「Leitz Phone1」を発表し、私たちを驚かせた。このスマートフォン初の試みは、様々な反響を呼んだが、同社は今回、新しいLeitz Phone 2を発表した。
Leitz Phone 2 vs. Sharp Aquos R7
Leitz Phone 2のベースは、シャープのAquos R7を刷新し、いくつかの機能をアップグレードしたものだ。
では、まず両スマートフォンの共通点から見ていこう。
- Android 12オペレーティングシステム:Leica版には、後で取り上げる写真に特化した特別なソフトウェアトリックがある。
- SoCはSnapdragon 8 Gen 1で、両スマートフォンに搭載されている。
- 有機ELスクリーンは6.6″で、解像度は1260×2730。
- どちらのスマートフォンもIPX5-IPX8/IP6Xの防水・防塵等級を備えている。
- 12GB RAM:シャープは256GB、ライカ版は512GBの内部ストレージを搭載している。どちらもmicroSDXCカードスロットを搭載し、最大1TBのメモリーカードが使用できる。
- 5000mAhのバッテリーを内蔵。どちらのスマートフォンも最大33WのUSB-C急速充電に対応している。
ユニークな機能
とはいえ、両モデルにはやはり違いがあり、Leitz Phone 2の独自性を際立たせている。外観からは、滑り止めとローレット加工が施されたエッジで、濡れた状態でもしっかりとホールドできるようになっている。
しかし、その違いのほとんどは写真面だ。実際、Leitz Phone 2は、19mmレンズ(35mm判換算)を内蔵した1インチ47.2MP CMOSイメージセンサーを別個に搭載している。レンズの開放F値はF1.9。ライカによると、”カメラは特殊なピクセルでオートフォーカスを設定し、画像はRAWまたはJPEGフォーマットで保存できる “とのこと。
プライマリーカメラには6倍のデジタルズーム、セルフィーカメラには8倍の連続調整可能なデジタルズームが搭載されている。
写真にこだわったスマートフォンとして、Leitz Phone 2にはスマートフォンでは珍しい金属製のレンズキャップが付属している。
ソフトウェア面では、写真のパラメータをすべて自分で設定できる「マニュアルモード」がある。さらに、電源ボタンを2回押せば、直接カメラアプリが開くようになっている。
しかし、本当の特筆すべきポイントは、ライカ独自のソフトウェアエンジンにある。ライカはこう説明している。
このソフトウェアは、3つの象徴的なMレンズに基づいてライツルックを作成します。アクションの中心で堂々とした写真を撮影できるズミルックス28、日常生活やストリートアートを撮影できるズミルックス35、ポートレートに最適なノクティルックス50は、1.2という非常に高い開放F値で、ライカならではのボケ味のある写真を撮影することができます。
さらにライカらしさに近づくために、レンズシミュレーションとライカらしい風合いをさらに高めるトーンとの組み合わせも可能です。コントラストが強いモノクローム、アナログの35mmシネマフィルム風のシネマクラシック、現代映画のようなデジタル感を演出するシネマコンテンポラリーから選べます。
ライカの伝説的なフィルムカメラやデジタルカメラのルックを、内蔵のソフトウェアが再現してくれる。しかし、残念ながら、この「デジタルレンズ」をビデオモードで使用できることは明記されていない。映画制作者にとっては悪いニュースだが、Leitz Phone 2のビデオ機能は、4K30p録画が最大機能で、競合他社ができることに比べてはるかに遅れている。
価格と発売時期
Leitz Phone 2は今のところ日本市場でのみ販売されており、価格は225,360円となっている。
詳しくは、こちらのライカのウェブサイトをご覧ください。