新しいPCワークステーションLenovo ThinkStation P620が発表された。 AMDの新しい64コアRyzen Threadripper PRO CPUを搭載、最大2枚のNVIDIA Quadro RTX 8000または4枚のRTX 4000グラフィックスカード、最大512GB DDR4メモリ、および最大20TBのストレージを搭載できる。強力なパフォーマンスを持つが、ThinkStation P620は空冷となっている。 2020年9月に発売予定。
Lenovoは、Windows PCユーザー向けに、ThinkStation P620を発表した。最大64コアと最大4.0GHzで動作するAMD Ryzen Threadripper PRO CPUをベースにした世界初のワークステーションだ。
Mac Proに対抗?
Ryzen Threadripper PROは、AMDの新しい「フラグシップ」CPU。 Lenovoによると、これは最も強力なシングルソケットCPUプラットフォームの1つで、既存のデュアルソケットソリューションに匹敵するとされている。最大64コアのThreadripper PROプロセッサは、最大4.0GHzのクロック速度、128レーンのPCIe 4.0帯域幅、および8チャネルメモリサポートも可能だ。
さらに、AMD Ryzen Threadripper PROデスクトッププロセッサは、AMDセキュアプロセッサなどの高度なセキュリティ機能を提供し、実行前にコードを検証してデータとアプリケーションの整合性を保証する。また、AMDメモリガードにより、完全なメモリ暗号化を可能にし、PCが盗難に遭った場合でも機密データを保護する。
従来、シングルCPUシステムが処理できる最大コア数は18コアだったが、デュアルプロセッサシステムでは最大56コアだった。Lenovoは、ThinkStation P620は、8Kストリーミングをシームレスに、リアルタイムで再生できると述べている。またレンダリング時間の短縮や超高速シミュレーションなどでも優位性がある。
マザーボードは、AMD 2019 PremiumチップセットBXB-Bを中心に構築されている。 PCには最大6台のドライブ(4つの内部ストレージベイ)を搭載できる。最大2つのM.2 PCIe SSD(2 TB、合計で最大4 TB)、最大で4台の3.5インチHDD(合計で最大16 TB)が搭載できる。
ThinkStation P620は、最大2枚のNVIDIA Quadro RTX 8000または4枚のRTX 4000グラフィックスカード、および最大512GB DDR4、3200MHzのメモリ(8x64GB DIMMモジュール)を搭載できる。レノボはまた、ThinkStation P620は最初で唯一のPCIe Gen 4(PCIe 3.0の2倍の帯域幅)ワークステーションであるとも述べている。
ThinkStation P620の寸法は(WxDxH)165 x 460 x 440mmで、最大構成での重量は24kg。1000W電源が搭載されている。CPUの熱管理を改善するためにヒートシンクはAMDとカスタム設計された。水冷式ではなく空冷式となっている。
接続は、ThinkStation P620は4つのUSBポート(2x USB 3.2 Gen 2 Type-Aおよび2x USB 3.2 Gen 2 Type-C)とフロントパネルのマイク/ヘッドフォンコンボジャックを持つ。背面ポートには、4つのUSB 3.2 Gen 2 Type-A、2つのUSB 2.0 Type-A、PS / 2ポート、RJ-45 10ギガビットイーサネット、オーディオライン入力、オーディオライン出力、およびマイク入力がある。 15-in-1メディアカードリーダーも搭載されている。
OSは、Windows 10 Pro、Ubuntu Linux、またはRed Hat Enterprise Linux(認定済み)に対応。 また、ThinkStation Diagnostics 2.0、ThinkShieldサポート、Premier Supportへのアップグレード、3年間の保証などもサポートされる。
価格と発売時期
ThinkStation P620は2020年9月に発売予定。価格は未発表。
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