アップルの上を行くスマートフォンが登場した。 LG V30は、10ビットのHDRイメージセンサーとLG Cine-Logガンマで、モバイルビデオを新しいステージに引き上げる。
LG V30はログガンマエンコーディングで、4K/10ビット色深度で記録する、と言えばにわかに信じられるだろうか?このことについてcinema5Dは徹底的なテストを行う予定だ。その結果は次回の記事で紹介しよう。
一方、Parker Walbeck氏がLG V30とRED Weaponの比較映像をYouTubeチャンネルに投稿している。
スマートフォンで10ビットビデオレコーディングが可能かどうかというよりも、民生用のデバイスでHDRビデオをエンコードする技術が搭載されたことがむしろ重要だろう。私は長年にわたり、この現象がプロ用やプロシューマ―用だけでなく、コンシューマデバイスでも起こりうると言ってきた。(私の記事も参照いただきたい:今さら聞けない - HDR、10bit colorって何?)
多くの人々は、画質の改善に関しては、HDRの方がUHD4Kより重要であると言っている。より広いコントラスト比とより広い色域は、より多くのデータを必要とし、実質的に10ビットの高いカラーサンプリングが最低限必要となる。
ソニーは最新のビデオカメラでS-LogとHLGを提供しているが、最大100Mbpsの8ビットXAVC-Sでのみ可能だ。パナソニックはGH5で10ビットの4K記録を採用し、非線形ガンマエンコーディングやHDRの世界は8ビットビデオには無いことを示唆しているようだ。
プロが使用できるレベルのビデオ要件を搭載したスマートフォンが世に出たことは、まさにエキサイティングなことだ。しかし、それがApple以外のメーカーから出てくるとは、予想できなかった。
まだ実際に使って見たわけではないので、どの程度の画質なのか分からないが、ここに公開されたデータがあるので記載しておこう。
LG V30のカメラとビデオ仕様
デュアルリアカメラ
- 16メガピクセル標準画角レンズf/1.6
- 視野:71°
- 解像度:最大4656 x 3492ピクセル(デフォルト)。 1.0μmピクセルサイズ
- ガラス製カメラレンズ – 光の分散を最小限に抑え、優れたシャープネスと色を実現
- 10ビットHDRイメージセンサ – 最大10億色をキャプチャ
- OIS + 2.0およびEIS
- 13メガピクセル広角レンズf/1.9
- 視野:120°
- イメージセンサー:1/3.4 “
- 解像度:最大4160 x 3120ピクセル(デフォルト)。 1.0μmピクセルサイズ
ビデオ録画
- 30Kbpsでの4Kビデオ録画
- 解像度:最大3840 x 2160ピクセル(1920 x 1080デフォルト)
- シネ・エフェクト – 16種類のカラーグレーディングプリセットから選択して、映画的なルックを追加
- ポイントズーム – フレーム内の任意の領域を拡大して安定性とコントロール性を向上
- マニュアルビデオモード* – オーディオフォーカス、マニュアルフォーカス、ホワイトバランス、フレームレートなどの調整
- LG-Cine Log – マニュアルモードで200%の色域をキャプチャ&Rec.2020 800%のダイナミックレンジにより、ポストプロダクションでのビデオ処理を強化
- Steady Record 2.0 – 動きがスムーズでクリアな動画を記録
- スローモーションビデオ録画 – 1280 x 720/240fps
- タイムラプスビデオ
- 1クイックビデオエディター* – 最大50枚の写真やビデオをトリムし、タイトル/テキスト、BGM、テーマ効果オーバーレイを付加
- Snap Movie * – 一連の短いビデオクリップを自動編集