Libec(リーベック)がTH-G3ジンバルを発表 - 重量級カメラに対応
Libec(リーベック)は0.5〜3.6kgの耐荷重を持つ片手ジンバルTH-G3を発表し、InterBEE2019で展示した。 4種類のフォローモード、360°ロールアクション、3軸無制限回転、最大18時間のバッテリー持続時間が可能。 Libecアプリでスマートフォンからコントロールすることもでき、モーションタイムラプスも可能だ。
Libecは主に三脚やその他のアクセサリーで知られる、言わずと知れた日本のメーカーだ。ジンバルに関しては海外、特に中国のメーカーが多い中、LibecはInterBEE 2019で初のジンバルTH-G3を発表した。
TH-G3の概要
TH-G3は、0.5kgから3.6kgのカメラシステムをマウントすることができ、DJI Ronin-S、MOZA Air 2、Zhiyun Crane 3 LABなどのジンバルと同じカテゴリーに分類される。 3軸すべてで無制限の360°回転が可能となっている。
TH-G3は「トップダウン」、「ボトムアップ」、「ペンライト」の3つの保持の仕方ができる。「ペンライト」でジョイスティックにより、よく見かける360°ロールも可能だ。
更に「パンフォローモード」、「パン&チルトフォローモード」、「ロックモード」、「ロールフォローモード」の4つのフォローモードがあり、Modeボタンで切り替えることができる。 「モード」ボタンを3回押すと「アクションモード」になり、これはモーターの強度を高め、素早い動きを可能にする。
TH-G3はミラーレスやDSLRカメラのほぼすべてに対応する。カメラを標準の接続ケーブルでジンバルに接続すると、ジンバルからカメラのシャッターとフォーカスを制御できる。 ただしサポートされるカメラのリストはまだ公開されていない。
バッテリーの持続時間は、0.5kgのカメラをマウントした場合最大18時間、3.6kgでは12時間となっている。ジンバルの重量はバッテリーなしで1,470gだ。
各種アタッチメント用の1/4インチのネジ穴と3/8インチのネジ穴も用意されている。また、折り畳むと延長グリップになるミニ三脚も付属している。スライドプレートはLibec、Manfrotto、Sachtlerの各ヘッドと互換性があり、スライドプレートを交換することなく、三脚とジンバルを交換できる。
スマートフォンアプリも提供されており、スマートフォンからカメラの重量や速度の調整に合わせたモーターバランシングなどの調整ができる。 もちろんスマートフォンからジンバルのリモートコントロールも可能で、モーションタイムラプス撮影も可能。モーションタイムラプスでルートポイントを設定した後、プレビューで確認することができる。
主な仕様
- 搭載可能重量 :500g~3600g
- 作動時間 : 最小12時間 最大18時間
- 充電時間 : 6時間
- 入力電圧:最小11.2V 基準14.8V 最大16.8V
- 作動電流: 最小150mA 最大7600mA
- 作動温度 : -10℃~45℃
- チルト角度範囲 :360°回転無制限
- ロール角度範囲:360°回転無制限
- パン角度範囲:360°回転無制限
- 静止時の偏差:最小±0.01° 最大±0.03°
- 動作時の偏差:最小±0.05° 最大±0.1°
- 製品サイズ: 192mmx79mmx460mm
- 重量: 1470g バッテリーは除く
- アクセサリーポート:機械的仕様:1/4インチ、3/8インチ ねじ穴
- コネクター:8V/2A 電源アクセサリーポート、カメラ制御ポート
- ユーザーインターフェース:Bluetooth 4.0
価格と発売時期
TH-G3は、2020年1月発売予定。標準価格は63,000円(税別)。なお、現在フジヤエービックで51,980 円(税込)で予約可能。
TH-G3は良くできてはいるが、正直なところ、ユニークなセールスポイントはほとんどなく、機能的には他のメーカーの製品と変わらない。 もっとも、ジンバル市場は非常に飽和した状態であり、新しいイノベーションをもたらすことは難しいだろう。しかし、放送局や比較的大きな規模の撮影では、信頼性の高い機材が求められる。その意味では、国内におけるLibecブランドの質の高いサポートや信頼性の高さが他との差異化につながるだろう。
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Libec TH-G3 ※2020年1月発売予定