映画の一場面の写真や静止画を見たことがあるだろうか? そしてその写真を撮ったときの照明はどうしたのかを考えたことはあるだろうか?スイスに本拠を置くブロンカラー(Broncolor)社の照明チュートリアルでは、実際の写真に基づいて、照明の概要や具体的な説明などを公表している。
フォトライティングのチュートリアル
同社のウェブサイトの「Shoot this Photo」というページには写真がたくさん掲載されていて、同時に詳細な照明設定とそのショットの説明もされている。
これらのライティングチュートリアルでは、Broncolor社独自の写真照明機材も多く使用しているため、映画撮影からみても興味深いところだ。しかし、多くの撮影監督は、クリエイティブな発想を求めて、古いフォトブックや、あるいは、最近ではインスタグラムに頼っているのではないだろうか。著名な撮影監督Emmanuel Lubezki氏のインスタグラムサイトを見てみてみよう。そこにはたくさんのポートレート写真がある。
このアプローチは素晴らしい。それは実に“WYSIWYG”(what you see is what you get)だからだ。自分の意図したイメージを検索し、その撮影方法を知ることができるのだ。
写真と映画
使用されているライトの多くは、ストロボやその他の写真照明機材だが、映画の撮影に簡単に置き換えることができるだろう。Broncolor社オリジナルのフォトフラッシュの代わりにデドライトを使用すると良いだろう。ビューティディッシュの代わりにキメラ(社の照明機材)を使用すれば良いのだ。
写真の照明論理を一つずつ映画の照明に置き換えることはできないが、照明の使用法(あるいは使用しない場合も含め)に関して、これらのチュートリアルから多くを学ぶことができる。照明の方向、強さ、質は、照明技術を習得する場合には知っておかなければならない事項だ。
照明を学ぶには
つまるところ、これらの照明チュートリアルはBroncolor社の製品のマーケティングツールだ。しかし、よくある広告やバナーではなく、このような価値ある情報を提供してくれる同社に敬意を評したい。
別のサイトだが、自分の撮った写真を照明の配置図と一緒にアップするサイトがある。 www.strobox.comがそのサイトだ。しかし、各人の個々のやり方なので、全てが正しいというわけではない。うまく使えば、選択肢のひとつとして参考になるだろう。
links: Broncolor.com | strobox.com
via: PetaPixel.com