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ライカシネマカメラが見せる未来 — コンセプト展示について聞く
フォトキナ2016でライカが面白い展示をしていたので紹介しよう。ライカ ライキナ(Leicina) VCだ。コンセプト展示ではあるが、このデザインはライカのシネマカメラの未来についてのひとつの提案だろう。
ライカ ライキナ VC
ライカ ライキナVCのネーミングは、アナログで映画を撮影していた時代に作られた、ライカの往年の8mmカメラから持ってきたものだ。
この参考出品は、“ビューファインダーコンセプト”と呼ばれていたが、インタビューをしているうちに、これはビューファインダー以上、いや、ディレクターのビューファインダーにこそ必要なものではないかと思うようになった。
この設計思想の目的は何よりもまず、ライカのシネマカメラが将来どのようなものなのかを想像することであり、それらについて語り合う機会を与えてくれるものではなかろうか。
未来のライカ シネマカメラとは?
ライキナVCの展示は確かに今後のシネマカメラについて語る上での興味深い提案ではあったが、もう一歩踏み込んだ具体的な提案も欲しかった。カメラや周辺機器が年々小型化されているのは周知の事実だし、今更そこを言われてもうなずくしかない。
あのArriでさえ超小型のALEXA Miniを世に出すのだし、ましてやGoProやDJI OSMO、そして一連のミラーレスカメラの進化を、既に我々は見てしまっているのである。
ライカもまた、映像製作の分野への進出に乗り遅れまいとしているのであろう。先日、中判カメラでの映像制作の可能性について記事を書いたが、是非こちらも読んで欲しい。現在のところ、ライカはライカ SLとライカSで動画機能をサポートしている。現在は未だ満足できるものではないにせよ、近い将来、きっと素晴らしい製品が出てくるだろう。2年後のフォトキナが今から楽しみだ。
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Sebastian Wöber
Sebastian Wöber is a director and DP, studied at Filmacademy Vienna and is passionate about harnessing the potential of filmmaking tech to create powerful cinematic work with limited resources. He is currently teaching film at Andrews University in the US.