LucAdaptersは、Blackmagic URSA Miniカメラ用のMagicboosterをBlackmagic Pocket Cinema Camera 6K (BMPCC 6K)用に再設計している。この光学アダプターはEFレンズマウントのレンズとセンサーの間に直接挿入し、クロップファクターを1.5から1.1に減少し、更に1stop明るくする。これにより、BMPCC 6Kのすべての機能とEFレンズマウントを保持しながら、(ほぼ)フルフレームの画角になる。
LucAdaptersはイタリアの小さな会社で、光学焦点減速機(スピードブースターとも呼ばれている)を専門としている。数年前、同社はサムスンNX1カメラ用に世界初のNXマウントスピードブースターをリリースした。また最近、同社はBlackmagic URSAカメラ用のMagicboosterをリリースしている。
Magicboosterは URSA Mini 4Kおよび4.6Kにのみ対応しており、URSA Mini PROカメラでは動作しない。これは、組み込みの可変NDフィルターが原因と考えられる。 Magicboosterは光学素子で、センサーの前のEFマウントに直接挿入する。
最近リリースされたBMPCC6K(記事はこちら)はURSA Miniカメラと多くの共通点がある。Super35mmイメージセンサー、キヤノンEFマウント、そして内部可変NDフィルターを持たない点も共通している。
そこでLucAdaptersはBMPCC 6K用のMagicboosterをリリースした。その光学設計により、フルフレームセンサーにほぼ相当し、クロップファクターを1.5から1.1に削減する。また、1stop明るくなる。
残念ながら、Magicboosterの品質を示すMTFチャートはない。装着することにより画質が低下するかどうかは不明だ。 LucAdaptersは、YoutubeチャンネルでURSA Mini Magicboosterを使用したさまざまなテストを多数公表しているので参照いただきたい。結果は悪くないようだ。
前述したように、Magicboosterはレンズとレンズマウントの間に装着する従来のSpeedboosterとは異なり、カメラの内側に収まる挿入物だ。装着には少し手間がかかるが、Magicboosterは頻繁に着脱するものではなく、そのまま使用する。下のビデオは、 URSA Mini 4Kおよび4.6KにMagicboosterを装着する方法を説明している。ただしこれによりカメラの保証が無効になるかどうかは分からない。
なおMagicboosterが装着されている場合、BMPCC 6KはフルフレームEFレンズでのみ使用できる。 APS-Cレンズは、クロップファクターが大幅に低下するため、ケラレが発生する。
LucAdaptersはKickstarterキャンペーンでMagicboosterを提供する予定。今のところ、同社はフィードバックを収集するためKickstarterのドラフトページを立ち上げている。
Kickstarterのドラフトページによると、Magicboosterの価格は約559ドル。 LucAdaptersは、2019年11月にMagicboostersの出荷を開始する予定だ。