Lutify.meは、ルックを作成および管理するオンラインツールで、今回これがアップデートされた。新しいバージョンでは、作成結果をLUTファイルとして直接出力できるようになり、選択したホストアプリで使用できるようになった。
Lutify LUT Previewerは、2019年3月に最初にレポート(英語)したが、非常に有用なツールだ。Lutify.meは、洗練されたインターフェイスでこれをオンラインで使用できるようになる。
Lutify.me LUT Previewerの概要
今回の更新は2つある。一つは、最終的なルックをLUTとしてエクスポートする新しい機能だ。 NLEで再作成する必要はない。従来のLutifyでは、これが大きな欠点だった。LUT Previewerは、希望のルックを作成するための専用のLUTワークスペースと考えることができる。終了したらホストアプリに戻って、残りの場所から続行できる。
2番目の更新は、専用のコントラストコントロールスライダーだ。既存の露出スライダーとホワイトバランススライダーの隣にあり、コントラストを微調整することで、ルックを調整できる。また便利な不透明度スライダーもある。
その他の改善点としてはCPUシェーダーがあり、これはsRGBカラー管理と、全体的なパフォーマンス向上が図られている。
Lutify.meのGoran Ljubuncic氏は、LUTプレビューアを使用する際の基本的なワークフローと、これらのすべての新機能についてビデオで語っている。
LUT Previewerは、レイヤー化された画像編集アプリのように機能するため、さまざまなレイヤーをスタックでき、それぞれがルックを持つ。レイヤーを使用することにより、コントロールが論理的にできるようになる。しかし、複数のルックをスタックする場合は、不透明度の調整をうまく行う必要がある。
もう1つの優れた機能は、すべてがリアルタイムで更新されるため、画像を微調整すると同時に結果が得られることだ。これにより、非常に繊細な調整が簡単に行える。
価格と制限事項
Lutify.me LUTプレビューアの価格は階層に分かれており、サブスクリプションベースのみのサービスになっている。またLutify.meが提供するLUTの代わりに独自のLUT(* .cubes形式)を使用する場合は、Professionalの階層のみとなる。
前述のLUTエクスポート機能についても同様なので、この記事ではプロフェッショナル層についてのみ解説している。各階層で1年間使用すると、2年目からは19.90ドルにディスカウントされる。
これは結構使えるツールだ。操作は複雑ではなく、専用のワークスペースで好みのルックのLUTを作成できる。現時点では静止画のみ対応しているが、静止画で作成したLUTを動画に使用するので問題は無い。
Link: LUT Previewer