ライトㇿ(Lytro)のImmergeは巨大なライトフィールド(Light Field)カメラで、ライトフィールドデータを使用して、ライブアクションとCGをシームレスにブレンドしてVR映像にすることができる。
ほぼ1年前、VRシネマ向けのライトフィールド技術を専門とするLytro社は6,000万ドルを投資し、Immerge ライトフィールドカメラリグを発表した。 Lytroによると、Immergeは映画用VRとしては世界初のプロフェッショナルなライトフィールドソリューションとのことだった。
装置は、以下の4つの主要な構成要素から構成されている.
1)カメラ:柔軟な構成ができる高密度ライトフィールドカメラアレイ
2)サーバー:ストレージと処理
3)Light Field Editor:Nukeのような既存の視覚効果ツールと統合可能
4)プレイヤー:VRヘッドセットとプラットフォーム用ライトフィールドビデオ再生エンジン
以下がその目的だった。
1)あらゆる視点からの正確なイメージ
2)ステッチングを必要としないシームレスな撮影
3)正確な水平および垂直視差
4)各フレームの奥行き情報
このリグは95個のライトフィールドカメラで構成されていた。ライトフィールドカメラは直接光を捕らえるのではなく、イメージセンサーに当たる光の立体感を記録した。これにより、1~1.5メートルの半径を持つ六角形の形状から見える、シーン内の多くの視点をキャプチャすることができた。各カメラは全方位映像を組み立てるため、RGBや深さなどのデータを提供した。その結果、従来の全方位映像よりも、より豊かでリアリティーのあるVR映像が得られた。
デバイスのアプリケーションを見てみよう。
https://vimeo.com/213266879
より強力になったImmerge 2.0
一見では、Immerge 2.0は旧バージョンとほぼ同じに見えるが、ライトフィールドカメラの構造には大きな違いがある。ライトフィールドカメラは、新バージョンでは互い違いの方向に配置されている。
このカメラアングルの変更により、リグは現在、従来の90度に比べて120度の広い視野を持つ一つの巨大なカメラとして機能する。これにより、より広い領域をカバーすることができ、360度のショットをキャプチャするためのカメラの回転を極力少なくし、俳優の自由度が増し、結果、生産効率が向上している。
同社は現在、ハイエンドの映画をターゲットに、ライトフィールド撮影とVR技術のパイオニアを目指しているように思われる。この装置は、明らかにインディー映画向けではなく、ハイエンド映画向けのものだ。
ただ、個人的には、私はこの種の映画の信奉者ではない。私にとって、映画はソーシアルなもので、頭にゴーグルを着けて孤立した環境で見るものではない。 とても楽しめるものではないのだ。