Appleは新型13インチMacBook Proを発売した。モバイルでの4K編集など映像制作面でも多くの魅力を提供する。
13インチMacBook Proは映像制作面において「Pro」らしい機能を持つようになったのは最近のことだ。しかし13インチMacBook Proの性能がさらに向上し、映像制作系のプロフェッショナルユーザーもストレスなく使えるようになってきた。コンパクトでハイパフォーマンスな13インチは持ち歩くのにも便利だ。
ただし今回アップデートは革新的なものは特に見当たらない。少なくとも外観には大きなデザインの変更は無いが、映像制作用に使用するユーザーには、新しいプロセッサーが魅力だ。
2020 13″ MacBook Proのプロセッサー
前モデルは、第8世代Intel“ Coffee Lake”プロセッサーを使用し、3.9GHzターボブーストが可能な1.4GHz Core i5から2.8GHzクアッドコアi7まで選択でき、最高で4.7GHzまでブーストできた。
2020 13インチMacBook Proでも下位のモデルにはまだ第8世代のチップが使われているが、上位層には第10世代プロセッサが導入された。
新しいラインナップで最も安価なものは、3.9 GHzのターボブーストを備えた第8世代1.4 GHz Core i5が搭載されている。上位モデルでは4.5 GHzのターボブーストが可能な1.7 GHzクアッドコアi7が選択できる。更に3.8 GHzのターボブーストを備えた第10世代の2 GHzクアッドコアi5や、最上位ではターボで4.1 GHzまで可能な2.3 GHzのクアッドコアi7を選択できる。
パフォーマンス
新しいチップの最大の特徴は、統合されたグラフィックス性能がはるかに優れていることだ。 Intel Iris Plusシステムは前世代よりも最大80%高速化を実現している。また、6K 60Hzで新しいPro Display XDRを駆動する。
これにより、モバイルで4K編集を行うことが可能になる。新しい16インチモデルは素晴らしいマシンだが、13インチモデルは、小型軽量であることが大きな魅力となる。
メモリ
第8世代のCPUを選択した場合、メモリは昨年と同様でベースは8 GB、最大で16 GBを選択できる。一方、第10世代プロセッサーを選択すると、16 GBが基本となり最大32GBまで選択できる。
またメモリは、第8世代モデルは2133 MHz LPDDR3を使用するが、第10世代は3733 MHz LPDDR4Xモジュールを使用している。
もちろんより多くのRAMを選択するほうがより快適に使用できる。
ストレージ
すべてのバリエーションでSSDストレージが大幅に増加している。すべてのモデルに256GB SSDが搭載されている。ただし、第8世代のプロセッサーモデルの場合2 TBが最大だが、第10世代では4 TBまで選択できる。
キーボード
13インチMacBook Pro 2020年モデルには、昨年16インチモデルで初めて導入された新しいMagic Keyboardが採用された。これは不評だったバタフライキーボードに代わるもの。16インチ同様変更されている。
新しいデザインではキーのクリアランスが1mmになり、またキーボードのレイアウトにも若干の変更が加えられた。たとえば、矢印キーは「T」字型に配置されている。 更にタッチバーの隣に物理的なEscapeキーも導入されている。これは、前モデルで「仮想」エスケープキーが不評だったことによる。また、Touch IDは、ログインやネット通販などで便利。
ディスプレイ
ディスプレイは変更なく、以前のものと同じ500 nit 2560×1600 True Tone Retinaディスプレイが使用されている。また、サウンドには、「ワイドステレオサウンド」とドルビーアトモスのサポートが行われた。 16インチMacBook Proのサウンドは印象的だが、新しい13インチMacBook Proでも同様の音響効果が得られることを期待したい。
第8世代ではThunderbolt 3ポートが2系統用意されているが、第10世代には4系統用意されている。
価格は、第8世代モデルは134,800円~(税別)、第10世代は2.0GHzクアッドコアCore i5プロセッサーの場合188,800円~(税別)となっている。2.3 GHz Intel Core i7、最大4.1 GHzのターボブースト、32 GBのメモリ、4 TBの内蔵SSDを使用すると、368,800円(税別)。
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