MainConceptとAdobeは、ライセンス契約を拡大し、Apple M1 ARMプロセッサとAdobeクラウド製品のサポートを追加した。これは、映画制作コミュニティにとって大きな意義がある。
MainConceptとAdobeは、長年の関係を拡大し、Appleの新しいハードウェアに移行するMacユーザーをサポートする。また、WindowsとmacOSの両方の製品がクラウド化していく中で、両社が協力していくことを明確にしている。
MainConceptとは
MainConceptは一般に広く知られている会社ではないが、映像制作業界では非常に重要なパイオニア的存在だ。
1993年に設立されたMainConceptは、ビデオやオーディオのコーデックやエンコード関連のアプリケーションの開発を専門としている。
また同社は、プロの映像制作、マルチメディア、放送、デジタルサイネージ、ゲーム、医療、セキュリティなどの業界にソリューションを提供している。
MainConceptとAdobe
MainConceptは、H.264、H.265をはじめとする様々なコーデックをAdobe製品に提供している。
Premiere Pro、Photoshop、After Effects、Lightroom、Media Encoder、Premiere RushなどにMainConceptのSDKが採用されている。MainConceptがなければ、アドビのユーザーエクスペリエンスは今とは全く違ったものになっていただろう。
AdobeはMainConceptとの関係を継続することで、高度に最適化されたエンコーダー、デコーダー、およびサポートコンポーネントを使用することによるパフォーマンスの優位性を維持することができる。
「AppleがMacBookやiMacに自社製プロセッサを採用したことで、Macに最適化されたMainConceptのコードを使用したアドビのソフトウェアが、x86用に作られた同じソフトウェアと同等のパフォーマンスを発揮するための強力な基盤ができたのです」。
Deacon Johnson, SVP of IP Licensing & Strategy, MainConcept.
ビデオ制作の世界は急速に変化している。コンピュータの新製品は、これまでにないほどの速さで開発されている。我々ユーザーは、MainConcept のような企業が、その開発を支えていることで恩恵を受けている。
MainConceptについての詳細は同社のウェブサイトをご覧いただきたい。